STF ILC向SRF技術開発

STF Phase 1 開発 (2005-2008)

超伝導加速器の開発は、Phase-1、Phase-2の2段階で行う計画にしました。 まず、ILCベースライン(35MV/m)加速モジュールの開発、高加速勾配(45MV/m) の加速モジュールの開発の2本立ての開発を、それぞれILCの半分の長さの 5m長クライオモジュールで行うのがPhase-1計画でした。 Phase-2計画は、ILCリニアック部分 の1ユニットを建設、試験、運転 するものです。 35MV/m(目標)の加速勾配を持つ 超伝導空洞4台を収める5m長の クライオモジュール1台と、45MV/m (目標)の加速勾配を持つ超伝導 空洞4台を収める5m長のクライオ モジュール1台の建設、試験、運転 を行い、ILCベースライン技術と第2期 拡張計画技術の両方の技術獲得を狙いました。 結果、ベースライン空洞4台を収めたクライオモジュールの試験を行い、 平均加速勾配23.7MV/mを得ることができ、高加速勾配空洞は1台だけを収めたクライオ モジュール試験となり、22MV/mの性能でしたが、両タイプの 加速空洞をクライオモジュールに装着した総合試験を行うことができました。


ベースライン超伝導空洞の開発


高加速勾配超伝導空洞の開発