STF加速器


STFでは、将来計画である国際リニアコライダー(ILC)の超伝導RF加速技術開発を行なっていると同時に、 開発された超伝導加速空洞をクライオモジュールに組込み、超伝導電子加速器(STF加速器)の開発と 運転技術の開発も行っています。  STF加速器は、高品質・大強度の電子ビームを発生するフォトカソードRF電子銃、大強度電子ビームを安定 に加速する高電界超伝加速空洞、その超伝導加速空洞を高安定に冷却するヘリウム冷凍機と高性能に断熱する クライオモジュール、ビームトランスポートとビーム診断システム、そしてビームダンプから構成されます。 STF加速器は、STF棟の地下、10mの深さの場所に幅5m、高さ5m、長さ100mのトンネル内に設置されています。 冷却するための液体ヘリウムと加速に使用するRFパワーは、地上部で生成され、貫通口を通して地下トンネルへ 供給されます。


 

2016年6月現在のSTF加速器の様子