キャプチャークライオモジュール


 フォトカソードRF電子銃からの高性能な電子ビームは、キャプチャークライオモジュール内の2台の超伝導加速空洞 の中心を通過するときに内部の電場によって加速され、40MeVの高いエネルギーのビームとなります。 超伝導加速空洞は、クライオモジュール内部で液体ヘリウムにより絶対温度2度に冷却され、超伝導状態で運転されます。 2台の超伝導空洞は、試験のため2種類のチューナー取り付け位置が比較試験されています。一つは、 チューナーが空洞の端に装着される場合、もう一つは空洞の中央に装着される場合です。また、ヘリウムガスリターン パイプも特殊な2重構造のパイプが試験され、より熱変形を受けないタイプが用いられており、空洞アライメントへの 影響が調べられています。入力される大電力RFは、地上部の800kWパルスクライストロンにより供給されます。


 

  キャプチャークライオモジュールの組立作業     量子ビーム実験時のキャプチャークライオモジュールの運転時の様子