PF

光源加速器

PFには、電子ビームのエネルギーが2.5GeVのPFリング、6.5GeVのPF-AR (Advanced Ring) の2つの光源加速器(電子蓄積リング)があります。光源加速器は、加速器研究施設・加速器第七研究系が運転、メンテナンス、アップグレードを行なっています。

光源加速器のパラメーター
PF Ring PF-AR
Beam energy 2.5 GeV 6.5 GeV
Circumference 187 m 377 m
Initial current 450 mA (top-up) 60 mA
Emittance 34.6 nm rad 293 nm rad
Insertion devices 11 5
Stations 39 8
Number of bunches 280 1
2013_pfspectra.jpg
PF(赤),PF-AR(青)の偏向電磁石、挿入光源からの放射光の輝度。

PFリングは通常マルチバンチで運転され、バンチ間隔は約2nsです。通常の運転モードの他に、ハイブリッドモード(シングルバンチ50mA+マルチバンチ)の運転もあり、時間分解実験に用いられています。放射光利用実験時は、通常トップアップモード(常時入射により、リング電流値を一定に保つ運転モード)で運転されていますが、入射器のスタディ等により、蓄積モード(リング電流値が寿命に従って減少する運転モード)で運転されることもあります。

multibunch.jpg hybrid450.jpg
マルチバンチとハイブリッド運転のフィルパターン。

PF-ARは通常シングルバンチで運転され、1.3μs間隔の大強度パルス放射光として利用できます。また、電子ビームのエネルギーが6.5GeVと高いため、高エネルギーX線を得ることができます。