PF

PF研究会「次世代に向けたタンパク質結晶構造解析の自動化・高効率化」

 
2016年5月25日掲載
2016年6月30日追記

<趣旨>

  PFの蛋白質結晶構造解析ビームラインでは,全ビームライン共通のコントロールソフトウェア(UGUIS)を使用しつつ,それぞれのビームラインの特性に応じた測定が行われている。結晶構造解析の経験を多く有するユーザーは限りあるビームタイムをより効率的に使用するため,自動化できる箇所は自動化し,高度な測定に対しては人的資源を集中させる仕組みを構築することが必要と考える。また、生物学のツールとして結晶構造解析が広く浸透しつつある現在,解析の知識を有さないユーザーが良質な回折データ収集を行うためにも自動化は欠かせない技術である。良質な回折データを収集するためには,結晶作成後に検討すべきパラメーターがいくつも存在する。結晶の性状評価やデータ測定条件の最適化もそのなかに含まれるが,これらは 実際にX線を照射し評価することが重要である。ユーザーによりどこまでを自動化したいと考えるかは様々であり,今後ビームラインの自動化システムを改善していくにあたっては,これらの要求を十分に考慮に入れる必要がある。そこで,自動化システムの開発者や経験豊富なユーザーによる自動化システム利用の先行事例の紹介・提案を元に情報交換をおこない,ビームラインにおいて必要とされる自動化技術の像について議論を深めたい。

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<概要>

共催:創薬等支援技術基盤プラットフォーム事業
    (高エネルギー加速器研究機構・物質構造科学研究所・構造生物学研究センター)

日時:2016年8月1日(月)午後~2日(火)午前

会場:KEKつくばキャンパス 研究本館小林ホール (KEK交通アクセス, KEKキャンパスマップ

提案代表者:尾瀬農之(北海道大学大学院薬学研究院)

所内世話人:山田悠介(物構研PF)

参加費:無料

宿舎費のサポート:参加者には、KEKドミトリーの宿泊費をサポートさせていただきます。
         ※宿泊費のサポートは予算の都合により、希望に添えない場合もありますので、予めご了承下さい。
          締切後にサポートの有無についてご連絡させていただきます。
          学部生の方には宿泊費のサポートは出来ません。どうぞご了承下さい。

KEKドミトリー:PFのビームタイム中ではありませんが、他のイベントもあり、バス付きの部屋数は限られております。
         希望に添えない場合もありますので、予めご了承下さい。
             ●シングルバストイレ付き(SB) 2,000円/泊
             ●シングルバストイレ無し(S)  1,500円/泊
         ※ドミトリーを利用される場合は共同利用者支援システムにユーザー登録、用務登録が必要となります。
          登録方法は締切後にご連絡します。

懇親会:8/1(月)講演終了後に予定しております。奮ってご参加下さい(会費:学生1000円、非学生3000円)。【参加申込:7月15日(金)】

参加申込:下記のフォームよりお申し込み下さい。
     宿舎予約及び宿舎費のサポートを希望される方は締切ましたが、サポートを伴わないご参加は当日まで受け付けます。
     ウェブ登録は締め切りました。この後は当日、会場にてお申込下さい。

sankaform_grey.jpg ※ウェブ申込は締め切りました。

重要な締切:
  宿舎予約及び宿舎費のサポートを希望する方の参加申し込み 7月8日(金)<-締め切りました。
  懇親会参加申し込み:  7月15日(金)<-締め切りました。
  Web参加申し込み:   7月22日(金)<-締め切りました。

お問い合わせ:研究会事務局(pf-kenkyukai@pfiqst.kek.jp)までご連絡下さい。

<プログラム>

※研究会資料はウェブに掲載されています(KEK Proceedings 2016-4)。    
 8月1日(月)
12:30~ 受付開始
13:00~13:10 開会挨拶 
13:10~13:40 PFにおける全自動データ収集・処理システム開発
 山田悠介(物構研PF)
13:40~14:10 PFの自動測定を活用して
 藤間祥子(東大)
14:10~14:40 タンパク質構造解析を基盤とした創薬研究における自動化ビームラインの活用
 天野靖士(アステラス製薬)
14:40~15:00 休憩
15:00~15:30 結晶のハンドリングの実例
 千田美紀(物構研PF)
15:30~16:00 世界のロボティクス事情
 平木雅彦(KEK)
16:00~16:30 測定自動化の現在と未来
 篠田晃(北大)
16:30~17:00 SPring-8における自動化への取り組み
 熊坂崇(JASRI)
17:00~17:20 休憩
17:20~17:50 製薬企業の放射光利用
 宮口郁子(田辺三菱製薬)
17:50~18:20 海外放射光施設、ビームライン利用事情
 田辺幹雄(物構研PF)
18:20~18:50 中級者向け講習会講演のまとめ
 藤橋雅宏(京大)
19:00~21:00 懇親会
 8月2日(火) 
9:00~9:30 BioSAXSにおける最新測定解析
 清水伸隆(物構研PF)
9:30~10:00 電顕構造解析の現状と相関構造解析
 宮崎直幸(阪大)  
10:00~10:30 データ収集・処理の自動化による多数の微小結晶を用いた構造解析の効率化
 山下恵太郎(理研)
10:30~10:50 休憩
10:50~11:20 Native-SAD法をベースとした自動構造決定システム開発
 山田悠介(物構研PF)
11:20~11:50 SACLA でのシリアル結晶学のためのデータ処理パイプライン
 中根崇智(東大)
11:50~12:20 施設から
 千田俊哉(物構研PF)
12:20 閉会挨拶