岩手でILCの国際会議開催

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<写真>LCWS2016の参加者ら。前列の参加者が手にしているのは、LCWS2016のために花巻農業高等学校の生徒のみなさんが育ててくださった「ILCリンゴ」

12月5日(月)~9日(金)、アイーナいわて県民情報交流センターとマリオス盛岡地域交流センター岩手県盛岡市)において、リニアコライダー国際ワークショップ (LCWS2016)が開催され、世界から約300名の加速器・測定器・物理の研究者が参加しました。

特別講演を行う河村建夫衆議院議員

初日には、リニアコライダー国際研究所建設推進議員連盟会長の河村建夫衆議院議員が特別講演を行いました。河村氏は、「日本からは今こそ「サイエンス・ファースト」とメッセージを発信したい。そして、リニアコライダーはその新たな象徴となるものであります。リニアコライダーは「衝突」を生む装置ですが、この装置は世界に融和をもたらすものでもあります。日本では「和をもって尊しとなせ」という言葉があります。この「日出づる国」日本より、世界にむけてリニアコライダーという希望の光を世界に届けたい、これが私たちの願いです」と述べました。(河村氏スピーチ全文

6日(火)には、リニアコライダーコラボレーション (LCC ) の新体制についての記者会見が行われました。新体制の任期は、2017年1月から3年。ディレクターは、引き続きリン・エバンス氏(元LHCプロジェクトマネージャー、ロンドンインペリアルカレッジ教授)。副ディレクターは村山斉氏(カリフォルニア大学バークレー校教授)が続投します。LCCには、遂行される研究領域に対応する3つの下部セクションが設置されており、CLICセクションはスタイナー・スタプネス氏(CERN)が引き続きリードし、ILCセクションは、マイク・ハリソン氏(米ブルックヘブン研究所)に代わり、道園真一郎氏(KEK)が、物理・測定器セクションは山本均氏(東北大学)に代わり、ジム・ブラウ氏(米オレゴン大学)が指揮を執ります。

記者会見を行うLCC新幹部。(左から:スタイナー・スタプネス氏、ジム・ブラウ氏、リン・エバンス氏、村山斉氏、道園真一郎氏)

記者会見を行うLCC新幹部。(左から:

 

最終日の9日(金)は、ILCの建設候補地視察のためLCWS2016に参加した研究者が一関市大東町を訪問しました。大原市民センターでは、北上山地の花こう岩にふれたり、3D眼鏡で北上山地の立体地図を見ました。

大原市民センターにて

外国から参加した研究者にILCの建設候補地点の説明をする佐貫准教授 (東北大学)