最大スケールと最小スケールの物理学(訳注:宇宙・素粒子分野)を研究する日仏共同の新たな研究拠点を東京圏に設立

ILC ニュースライン

※この記事は2021年4月19日に発行されたILC NewsLineの翻訳記事です

ニュートリノから暗黒物質、そして粒子加速器から重力波検出器、宇宙初期の光(訳注:宇宙マイクロ波背景放射)まで:CNRS(フランス国立科学研究センター)と東京大学が共同で運営するILANCE研究所(International Laboratory for Astrophysics, Neutrino and Cosmology Experiments)は、宇宙の非常に小さなスケールから大きなスケールまでの物理学研究を行います。2021年4月1日に設立されたCNRSの日本における7番目の国際研究機関であり、東京大学との共同研究拠点としては3番目となります。日本でのニュートリノ研究に長年携わってきたCNRSのミシェル・ゴナン研究教授が所長を務め、2015年にノーベル物理学賞を受賞した東京大学の梶田隆章教授が共同所長を務めます。

首都圏の北東部に位置する東京大学柏キャンパス内に、東京大学とフランス国立科学研究センター(CNRS)の研究者が常駐し、両機関が最先端の研究を行っている次の5つの研究テーマに注力します。ニュートリノ(スーパーカミオカンデおよびハイパーカミオカンデ計画)、原始宇宙(ヨーロッパのプランク人工衛星に続く日本のLiteBIRD人工衛星)、重力波(KAGRA重力波望遠鏡)、暗黒宇宙(暗黒物質と暗黒エネルギー)、素粒子(CERNのATLAS実験および日本の粒子加速器計画ある国際リニアコライダー)。

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