ILCX 2021:ILCでの実験の可能性について話し合おう

ILC ニュースライン

※この記事は2021年6月1日に発行されたILC NewsLineの翻訳記事です

今年10月26日~29日の4日間、ILC国際推進チーム(IDT)主催のワークショップ“ILC Workshop on Potential ILC Experiments (ILCX)” を開催します。

近い将来、ILC準備研究所(Pre-lab)が立ち上げられるという期待が高まっている中、ILC研究所におけるあらゆる実験の可能性について真剣な議論を開始したいと思います。このワークショップでは、衝突点(IP)における衝突実験計画について、新しい測定器技術や測定器コンセプト、測定器の性能と科学的な到達点の関係、ソフトウェアと計算機、理論研究の進展など、あらゆる側面を取り上げます。さらに、ビームダンプ実験、衝突地点付近の前方検出器、軸外の遠方検出器、抽出ビームを使った素粒子物理実験や、核物理、物性物理などを含む他の科学分野における実験の可能性についても取り上げます。これらのアイデアの中には、追加の施設及び土木工事が必要となるものもあり、準備研究所の4年間の間にILCのサイト計画に組み込む必要があるため、早急な議論が必要です。

ワークショップの組織委員会はIDTの執行部、プログラム委員会は物理・測定器部会(WG3)のステアリング・グループが担当します。新型コロナウイルスの状況が不確実であることから、以下の3つの開催形式を並行して準備しています。(1)つくばでの対面会議、(2)KEKキャンパスでのハイブリッド会議、(3)完全オンライン会議。(1)もしくは(2,3)の決定は6月末までに行われる予定です。対面式の場合、10月25日にKEKのILC関連施設の見学、ワークショップ終了後に東北のILC候補地の見学を予定しています。

ILCX2021のウェブサイトを開設しました。会議の開催方法が未定のため、参加登録はまだ受付開始していません。今後の情報にご期待ください。

ILC国際推進チーム(IDT) WG3(物理・測定器)部会長 村山斉

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