KEKで「2」と言えば

トピックス

※KEK・次世代育成クラウドファンディングのブログに掲載された記事を紹介します。


KEKのクラウドファンディングも、残すところあと2日となりました。皆様のおかげで、NEXT GOAL達成までもあと一歩!引き続きよろしくお願いいたします。

さて、あと2日ということで「2」にまつわるお話をしたいと思います。今回もKEKで行われている研究のテーマのひとつ「素粒子物理学」に関する話題です。「2」で思い浮かぶのは、「粒子と反粒子」のペア。この宇宙の最も小さな構成要素である素粒子には、質量はまったく同じなのに電気の性質が逆の相棒「反粒子」が存在します。 例えば、電子の反粒子は「陽電子」という名前がついています。

粒子と反粒子はペアで生まれます。粒子は集まって物質をつくり、反粒子は集まって反物質をつくります。この物質と反物質が出会うと、+と−の電気が打ち消し合って、エネルギーの塊に変身してしまいます。粒子と反粒子はペアで生まれるわけですから、生まれたばかりの宇宙では、粒子と反粒子は同じくらいあったはず。でも、私たちの周りにはなぜか物質しかありません。反物質はどこに消えてしまったのでしょうか!? その謎を解く鍵は、粒子と反粒子の性質の違いです。

KEKでは、この謎を解くべく、加速器でたくさんの反粒子を作り出してその性質を細かく調べる実験を行っています。つくばキャンパスのBelle ll実験では、クォークという素粒子の反粒子を世界一大量生産して研究をおこなっています。また、東海キャンパスでは、ニュートリノという粒子の性質の違いを調べています。また、2012年に見つかった一番新しい粒子「ヒッグス粒子」もこの謎を解くための重要な粒子です。国際協力で実現を目指している次世代加速器「国際リニアコライダー(ILC)」で、その謎に迫ることが期待されています。

反物質はどこに消えたのか?その謎が解ける日も近いかもしれませんね!

楽しく基礎科学を学ぶプログラムを提供し、次世代を育成したい

このプロジェクトは目標金額を達成し、無事成立しました。皆さまの温かいご支援、応援を、誠にありがとうございました。

KEK 楽しく基礎科学を学ぶプログラムを提供し、次世代を育成したい - クラウドファンディング READYFOR
多くの青少年に基礎科学研究への興味を持ってもらいたい!分かりやすく楽しく学ぶためのプロジェクト実施にぜひご支援をお願いします。 - クラウドファンディング READYFOR