当センターでは修士課程・博士課程に進学を希望する学生を随時募集しています。当センターには総研大・物質構造科学専攻の修士課程・博士課程の大学院生として入学することが可能です。
一般入試・特別選抜・第二次募集などの制度がありますので、詳しくはこちらをご覧下さい(今年度の入試案内)。
「生物がどのようにして高性能の仕組みを発揮するのか?どのようにしてその仕組みを獲得してきたのか?」、この問題を明らかにするために、生体分子の立体構造を明らかにして分子機構を解明する研究を行っています。
研究対象は分子レベル・反応レベル・個体レベル・方法論など多岐に渡ります。現在進行中の研究テーマは、エピジェネティック情報伝達機構の解明・真核細胞生物の遺伝子発現制御機構の解明・ピロリ菌による発がん機構の解明・新しいX線結晶構造解析法に必要なビームライン開発・X線小角散乱による生命における階層構造の理解などです。
科学とはルールを見出すための活動です。独立した研究者になるためには、
といった一連の能力を身につけることが必要で、これらの能力は様々な人々との議論を通して培われます。研究活動を世界水準で進めて行くためには、これらの活動を日本語と英語で遂行することが要求されます。
当センターでは、メンバー同士や共同研究者とのディスカッションを通して、自ら研究計画を立案・遂行する能力を習得できる環境を整えています。そして英語での討論や国際学会への参加等の機会を可能な限り用意し、卒業後に独立した研究者として研究活動を行えるよう指導を行っています。また、実験プロトコールの作成を重視した教育を実施しています。
さらに将来的に研究チームを率いていくには、上記の能力に加えて人・物・時間・資金に関するマネジメント能力が必要です。これらの能力を身につけるために、当センターに所属する学生には複数のテーマを同時進行してもらっています。
下記に挙げるようなミーティングや勉強会を行うことによって、結晶学、生命現象の理解に必要となる物理化学の基礎知識、分子・システム・個体といった各階層における生物学的研究に必要な基礎能力、などを総合的に成長させることが可能な環境を整えています。
KEK・IMSS・PFでは、数多くのセミナーや勉強会が執り行われており、総研大の学生であれば自由に参加することが可能です。様々なセミナーに参加することによって、幅広い視野から多面的に研究テーマを俯瞰する力を身につけることが可能です。また、東京大学・東京理科大学・東京電機大学・産業技術総合研究所などの研究機関と連携セミナーや合同発表会を行っています。
現在、外国籍の博士研究員・大学院生が合計2名在籍していますので、彼らとのディスカッションを通して国際的な研究環境を体感することができます。また、総研大の制度を利用して数ヶ月の短期で留学することも可能です。さらに国際会議に参加して積極的に成果発表を行う機会も多数設けています。当センターのメンバーが参加している主な国際学会は下記の通りです。
当センターを卒業した大学院生・研究室員は幅広い分野に進み活躍しています。