SBRC

KEKに導入されたクライオ電子顕微鏡の初期トレーニングについて

PF-UA・タンパク質結晶構造解析UGの皆様へ

昨年度、BINDS(創薬等先端技術支援基盤プラットフォーム)の一環で、KEKの構造生物学研究センターにクライオ電子顕微鏡(Thermo Fisher Scientific社 Talos Arctica)が導入されました。今後、トレーニングなどが順調に進めば、2018年10月以降にはPFのビームラインと同様、BINDSの支援メニューの1つとして共同利用が可能になる予定です。

さて、新しい電顕の導入にあたり、FEIによる初期トレーニングを受講することが可能なのですが、本電顕の運用に協力していただけるPFユーザーの方々には、初期トレーニングにご参加いただければと考えております。

・時期:5月から6月のいずれか(詳細未定)
・期間:10日間(土日除く)
・初期トレーニングのメニュー(予定):
 -基本事項
  Day01 各部位の説明・装置の立ち下げ方法
  Day02 装置の立ち上げ方法
 -装置について
  Day03 VitrobotによるCryo-Gridの作製・電顕へのLoad
  Day04 TEM User Interfaceを使った撮影
  Day05 EPU(自動測定ソフト)を使った撮影
 -位相板について
  Day06 位相板のセットアップ
  Day07 位相板を使った場合のEPU
 -データ測定について
  Day08 データ測定
  Day09 データ測定
  Day10 データ測定

参加にあたって、一点だけ大切なお願いがあります。KEKに導入されたクライオ電顕は共同利用機器として運用していくことになります(当面は、BINDS事業内での運用となります)。今回の初期トレーニングにご参加いただいた方には、運用開始後、他のユーザーの方々のグリッド作製やデータ測定などについて、ユーザーのサポートをお願いさせていただくことになります(そのようにして、装置を扱える人をネズミ算式に増やしていければと考えています)。その点をご了承の上、お申し込みいただければ幸いです。

また、電顕操作室のスペースの関係から、今回の受け入れ人数は4名までとさせていただきます。応募多数の場合、こちらにて抽選などの形で選抜をさせていただくことになりますので、予めご了承いただけますようお願い申し上げます。

なお、今回はあくまで第一回目で、今後、同様の初期トレーニングを定期的に開催する予定です。今回は予定が合わない場合は、次回のご参加をお待ちしております。

なお、講習に関するお問い合わせと申し込みは、下記までお願いします。
  安達成彦 naruhiko.adachi@kek.jp

千田俊哉
(代 安達成彦)