PF

2021PF-S002 : 多目的軟X線時間分解計測システムの開発

実験責任者:足立 純一 研究機関講師(基盤技術部門)

PF2.5GeVリングの特長を生かし、軟X線領域での時間分解実験の促進を図っている。本課題では、より汎用的な軟X線実験に展開できるよう差動排気部の改良を進め、時間分解を志向した試料についての予備実験を行い、サブマイクロ秒からピコ秒領域での時間分解軟X線吸収計測の実証を目標とする。

従来の実験技術では軟X線領域の実験は高真空下で行う必要があり、その活用は限定的であった。まず、軟X線領域での実験への参入のハードルを下げることが重要であると判断し、差動排気システムの準備に着手した。偏向電磁石ビームラインでは、製作した差動排気システム、および時間分解軟X線用の検出器としてアバランシェフォトダイオード (APD) の実証を行う。また、アンジュレータービームラインにて、時間分解実験への展開を志向した実証実験を行う。

氏名 所属
足立 純一 放射光実験施設・基盤技術部門
丹羽 尉博 放射光実験施設・測定装置部門
野澤 俊介 放射光科学第二研究系・材料科学研究部門
山下 翔平 放射光実験施設・測定装置部門
熊木 文俊 総合研究大学院大学・高エネルギー加速器研究科
深谷 亮 放射光科学第二研究系・材料科学研究部門
実施年度 2021, 2022
使用ビームライン BL-11A, BL-2A/B, BL-13A/B, BL-16A, BL-19A/B


Last updated: 2022-4-14