施設留保ビームタイムについて
2021年度から、施設留保課題は廃止されています。その代わりとして、従来のスタッフ優先課題と施設留保課題を統合・整理した「PF課題」の運用を開始しました。詳細は以下のページを参照ください。
PF課題
運営の円滑化を図り、より速やかにビームラインの性能を向上し、研究成果を創出することを目的とし、10%以内程度のビームタイムを施設留保ビームタイムとして確保出来る。また、PFの主務が共同利用にあることに留意し、PF職員および大学院学生の優先ビームタイム(20%程度まで)と合わせて年間運転時間の25%程度以内とする。
[ビームタイムの使途]
留保ビームタイムは以下の目的で活用するために確保する。
- a) マシン、ビームラインの故障等に対するビームタイムの補填。
- b) ビームライン・実験装置の性能向上をスピーディにする。
- c) 早期に成果を創出するために、やり残した実験を実施する。
- d) U型課題の受付をし、重要な研究の計画から成果公表までの時間を短縮する。
「既配分課題を排除する程の重要性」ではなくても緊急かつ重要なU型研究課題を実施する。U型申請、審査は従来通りに行うが、留保枠、未配分BT内で実施すべきものかはレフェリーの意見を参考にPF-PAC委員長が判断する。 - e) 講習会、実習等や有望な新規ユーザーを開拓する。
※利用経験者による新しい研究提案はU型課題として処理する。 - f) 教育用ビームタイムの時間確保。
- g) 施設、ビームラインの運営に対する柔軟性を増し、一層の成果拡大に対して工夫をする自由度を作る。外国の放射光施設職員等の来所時にテスト実験を行なう等運用上の柔軟性を確保する。
[運用方法]
- 上記の様に担当ビームラインの一層の活性化に資するために、利用希望の一部に応えずに確保するビームタイムであるので、その利用、効果に関して透明性を確保する必要がある。
- BT配分時に留保ビームタイムとしたビームタイムの使途について追跡する。
留保枠の確保、配分、結果 (利用申請書、利用報告書の提出は全て電子ファイルで行って下さい。)
- ビームタイム配分委員会で留保枠を定める。この時点で使途が定まっている必要はない。
- ビームライン(群)担当者が施設留保ビームタイムを使用する必要があると判断した時は、当該ステーションを担当するビームライン(群)責任者に「施設留保ビームタイム利用申請書」を提出する。
- 当該ステーションを担当するビームライン(群)責任者の判断のもとで活用する。ビームライン(群)責任者はPF秘書室(pf-secpfiqst.kek.jp)へEメールにて送り、番号を決める。故障等に依るBT補填、U型課題のように既に課題番号がある場合は、事務処理上は当該課題番号を使用する。
- 各期の運転終了後約二週間以内に各ビームライン担当者はビームタイム利用の結果をPF秘書室(pf-secpfiqst.kek.jp)へ提出する。この時ビームライン(群)責任者にもCCを送る。
- 留保ビームタイムの配分結果についてはPFニュースのビームタイム配分等に記す。
- 確保した施設留保ビームタイムの16日前になっても使途が定まらない場合は空きビームタイムとして取り扱えるものとする。この場合も、その経緯を記録する。
留保ビームタイムの申請
- U型申請は従来通り行う。従来通りの基準で行うか、留保枠、未配分枠内で実施すべきものかはレフェリーの意見を参考にPF-PAC委員長が判断する。
- その他の申請は所定の書式に基づき、配分希望者(原則としてステーション担当者、外部利用者の連名は可)がビームライン(群)責任者に申請書を提出する。安全審査、事務手続きを円滑に行うため、原則としてビームタイムの16日前までに申請するものとする。
留保ビームタイムの配分基準
- 実習、講習は早期に日程が決まるので実質的に優先度が高い。
- U型課題は次に高い優先度を持つ。