福岡でALCW2018開催

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ALCW2018の参加者ら

 

5月27日~6月1日、福岡国際会議場(福岡県福岡市)にて、2018アジアリニアコライダーワークショップ(ALCW2018)が開催され、世界から約220名の加速器・測定器・物理の研究者が参加。昨年11月に国際将来加速器委員会(ICFA)が、「ヒッグス粒子の工場」として250 ギガ電子ボルト(GeV)で運用する国際リニアコライダー(ILC)の建設を支持する声明を発表しました。その声明の中で、ILC 計画を継続的に支持すると共に、ILC を日本のイニシアチブによる国際プロジェクトとして、時宜を得て実現することを強く奨励しています。この声明を受け、リニアコライダーの加速器と測定器の設計開発状況とそこで展開される物理研究について、最新の成果をもとに議論を行いました。

 

28日の夕方からは、市民講演会「宇宙を探る大型科学プロジェクト:LIGO とILC」が行われ、一般の方約250名が参加。2017 年に重力波の発見でノーベル物理学賞を受賞したバリー・バリッシュ氏(カリフォルニア工科大学名誉教授、イギリスから遠隔講演)と、村山斉氏(カリフォルニア大学バークレー校MacAdams冠教授)が講演を行いました。続いて対談が行われ、参加者との質疑応答もありました。

講演中の村山氏

質問に答えるバリッシュ氏(画面の中)

 

 

 

 

 

 

 

31日には、世界から集まった研究者が、ILC 計画の実現に向けて「福岡宣言」を発表しました。