国際リニアコライダー(ILC)の実現を目指し、技術開発を国際的に進めるあらたな枠組み「ILCテクノロジーネットワーク(ITN)」の会議が、ジュネーブにある欧州合同原子核研究機関(CERN)で10月16日〜17日に開催されました。オンラインも含め、10カ国の28研究機関から68名の参加がありました。
今回の会議は、今後の計画や役割分担などを確認するとともに、ITNに関する情報共有・交換を行うことで、その活動を確立、拡大することを目的に「ITNインフォメーション会議」として開催されました。
ITNは、KEKとILC国際推進チーム(IDT)によって提案されたILCの加速器技術開発の重点事項(ワークパッケージ)の開発をグローバルに進める枠組みで、KEKと参加研究機関間の二機関協力協定により構築されます。今年7月、KEKとCERNは同枠組みに関する協定に署名しました。CERNは欧州の他研究機関のハブとしての役割を担っており、現時点で参加の意向を表明している機関は欧州の研究所が多いことから、今回の会議はCERNを会場として開催されたものです。続きはこちらから。