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ノーベル賞でたどる素粒子の発見物語:「天体物理学への先駆的貢献、特に宇宙ニュートリノ の検出」その2

<前回のお話し:太陽ニュートリノの観測値が理論値より低かった?> 太陽ニュートリノの観測値が理論値より低かった。その理由は?当初はデイビス博士の装置に問題があるのではないかとの疑いもあり、複数の実験による観測が望まれました。その一つが当時...
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ILC物理測定器研究会年会開催報告(ダニエル・ジーンズ KEK 准教授/川越清以 九州大学 教授)

ILC物理測定器研究会の年会が3月19日〜20日にKEK(つくばキャンパス)で開催されました。年会の主な目的は、今年度の進捗状況をまとめ、ILCと関連するプロジェクトの状況を概観し、来年度の計画を立てることにあります。海外からの3名を含め、...
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ILDミーティング報告 佐貫智行(東北大学 准教授)

2月20日から22日まで、岩手県一関市において ILDミーティングが開かれました。私は、この会議の主催者として会議の運営に携わるとともに、ILD グループの一員として会議に参加しました。 ILDとは、ILC用に検討を進めている測定器の...
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アジア加速器・測定器フォーラム AFAD 2018 出張報告 浦川 順治(KEK多国籍参画ラボ・コーディネーター(URA))

1月29日(月)、30日(火)の二日間、韓国Daejeon(大田)のDCC (Daejeon Convention Center)において、アジア加速器・測定器フォーラム(AFAD 2018)が開催されました。今年のフォーラムには、日本や中...
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ノーベル賞でたどる素粒子の発見物語:「天体物理学への先駆的貢献、特に宇宙ニュートリノ の検出」その1

21世紀に入って間もない2002年のノーベル物理学賞はそのテーマは宇宙関連の賞でしたが、日本の小柴博士が受賞されたので、このコラムでもとりあげようと思います。この年のノーベル物理学賞は「天体物理学への先駆的貢献、特に宇宙ニュートリノの検出」...
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ノーベル賞でたどる素粒子の発見物語:物理学における電弱相互作用の量子構造の解明

1999年のノーベル物理学賞は新素粒子の発見に関連してではなく、「物理学における電弱相互作用の量子構造の解明」という理論の発展の理由でオランダのゲラルド・トフーフト博士とマルティヌス・フェルトマン博士が受賞しました。電弱相互作用とは電気力と...
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ノーベル賞でたどる素粒子の発見物語:3つ目の荷電レプトン(タウ粒子)の発見

1995年、米国の物理学者マーチン・ルイス・パール博士は、同国の物理学者フレデリック・ライネス博士と共に「レプトン物理学の先駆的実験」という理由でノーベル物理学賞を受賞しました。パール博士は現在標準理論の枠組みで現在はタウ粒子と呼ばれる荷電...
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加速器・物理合同ILC夏の合宿2017@乗鞍高原 竹下徹(信州大学) 

宿舎および開催場所の乗鞍高原 鈴蘭小屋の前で集合写真。 ILC夏の合宿は、2010年以来8回目の、毎年日本各地で夏に開催されている3泊4日の合宿です。今年は、7月21日(金)午後~23日(月)午前まで開かれました。場所は、最近は温泉付きの...
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IPAC 17@デンマーク 出張報告記  栗木雅夫 (広島大学 教授)

デンマークは北海とバルト海を結ぶ港湾都市。コペンハーゲンには運河が縦横に走る。 2017年5月14日から20日の日程で、第8回の国際加速器学会 (IPAC17)が、デンマークの首都コペンハーゲンで開催された。コペンハーゲンはデ...
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DESYでビーム試験を実施して 杉山 晃(佐賀大学 教授)

ビーム試験に参加したメンバー ILC用飛跡検出器(TPC)のビーム試験のためにドイツのDESY研究所で10月31日~11月14日まで2週間にわたり実験してきました。飛跡検出器の開発は、国際協力により進められ、DESY研究所のビームラインに...