素粒子の話

コラム

ノーベル賞でたどる素粒子の発見物語:素粒子の質量の起源に関わるヒッグス粒子の理論的発見

2013年のノーベル賞物理学賞をブリュッセル自由大学のFrancois Englert(フランソワ・アングレール)氏、エディンバラ大学名誉教授のPeter W. Higgs(ピーター・ヒッグス)氏が受賞しました。受賞理由は「素粒子の質量の起...
コラム

ノーベル賞でたどる素粒子の発見物語:標準理論の大きな柱のひとつ、「対称性の破れ」の考えを素粒子物理学に導入

2008年のノーベル物理学賞は、南部陽一郎氏(シカゴ大学エンリコ・フェルミ研究所)、益川敏英氏(名古屋大学素粒子宇宙起源研究機構長・特別教授、京都大学・名誉教授)、小林誠氏(KEK特別栄誉教授)が受賞しました。日本生まれの三名がノーベル物理...
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ノーベル賞でたどる素粒子の発見物語:強い相互作用における漸近的自由性の理論的発見

2004年のノーベル物理学賞は、「強い相互作用における漸近的自由性の理論的発見」として、米国の3名の物理学者、ディビッド・グロス博士、デビッド・ポリッツァー博士、フランク・ウィルチェック博士が受賞しました。 1990年のノーベル物理学賞の...
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ノーベル賞でたどる素粒子の発見物語:「天体物理学への先駆的貢献、特に宇宙ニュートリノ の検出」その3

<カミオカンデ、超新星爆発からのニュートリノを捉える> カミオカンデは太陽ニュートリノ観測のために準備が整ったところでした。理論計算によればカミオカンデで観測できるニュートリノ反応は約10秒間に10個くらいでした。カミオカンデ...
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ノーベル賞でたどる素粒子の発見物語:「天体物理学への先駆的貢献、特に宇宙ニュートリノ の検出」その2

<前回のお話し:太陽ニュートリノの観測値が理論値より低かった?> 太陽ニュートリノの観測値が理論値より低かった。その理由は?当初はデイビス博士の装置に問題があるのではないかとの疑いもあり、複数の実験による観測が望まれました。その一つが当時...
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ノーベル賞でたどる素粒子の発見物語:「天体物理学への先駆的貢献、特に宇宙ニュートリノ の検出」その1

21世紀に入って間もない2002年のノーベル物理学賞はそのテーマは宇宙関連の賞でしたが、日本の小柴博士が受賞されたので、このコラムでもとりあげようと思います。この年のノーベル物理学賞は「天体物理学への先駆的貢献、特に宇宙ニュートリノの検出」...
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ノーベル賞でたどる素粒子の発見物語:物理学における電弱相互作用の量子構造の解明

1999年のノーベル物理学賞は新素粒子の発見に関連してではなく、「物理学における電弱相互作用の量子構造の解明」という理論の発展の理由でオランダのゲラルド・トフーフト博士とマルティヌス・フェルトマン博士が受賞しました。電弱相互作用とは電気力と...
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ノーベル賞でたどる素粒子の発見物語:3つ目の荷電レプトン(タウ粒子)の発見

1995年、米国の物理学者マーチン・ルイス・パール博士は、同国の物理学者フレデリック・ライネス博士と共に「レプトン物理学の先駆的実験」という理由でノーベル物理学賞を受賞しました。パール博士は現在標準理論の枠組みで現在はタウ粒子と呼ばれる荷電...
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ノーベル賞でたどる素粒子の発見物語:クォークの存在の実験的発見

ヘンリー・ケンドール、ジェローム・アイザック・フリードマン、リチャード・エドワード・テイラーの3人は、スタンフォード線型加速器センター(SLAC)で実験を行い、1969年に陽子は内部構造を持たない粒子ではなく、それよりも下の階層をなす点状の...
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ノーベル賞でたどる素粒子の発見物語:7 ミューオンニュートリノの発見

現在ではニュートリノと呼ばれる素粒子には3種類があることが知られています。最初に2種類目のニュートリノがあることを確かめたのは、1962年、当時コロンビア大学の教授だったジャック・スタインバーガー博士とメルビン・シュワルツ博士、レオン・レー...