素粒子の話

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ノーベル賞でたどる素粒子の発見物語:6 Zボソン、Wボソンの発見

1984年、米ハーバード大学の教授で欧州共同原子核研究機関(CERN)で実験を行っていたカルロ・ルビア博士とCERNの加速器研究者、シモン・ファン・デル・メール博士は、弱い力を伝える素粒子であるZボソンとWボソンを発見したプロジェクトへの貢...
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ノーベル賞でたどる素粒子の発見物語:5 CP対称性の破れの発見

1964年、米ニューヨークのブルックヘブン国立研究所にある30GeV(ギガ電子ボルト)のAGS陽子シンクロトロンを使い、陽子ビームをヘリウムに当て、電荷を持たない中性のビームを観察していた米国プリンストン大学のバル・フィッチ博士とジェームス...
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ノーベル賞でたどる素粒子の発見物語:4 チャームクォーク

1974年の11月9日から10日にかけて、米国スタンフォード大学の電子・陽電子の衝突型加速器SPEARを使って実験をしていたバートン・リヒター教授の研究グループが、衝突のエネルギーが3.1GeV(31億電子ボルト)付近で素粒子反応の頻度が増...
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ノーベル賞でたどる素粒子の発見物語:3 中間子

核力に関して理論的な考察を行い「中間子」の存在を予測した湯川秀樹博士は、1949 年に日本人として初のノーベル賞を受賞されました。中間子は今ではクォークと反クォークが強く結びついた粒子であることがわかっています。研究者はそれ以上細かくできな...
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ノーベル賞でたどる素粒子の発見物語:2 光子

光の正体は科学の歴史の中で大きな謎でした。時に粒子であると考えられたり、何かが伝える波であると考えられたり。19 世紀の半ばに整えられた電磁気学の理論「マックスウェルの方程式」が、電気の力や磁気の力のもととなる電場と磁場が、あざなえる縄のよ...
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ノーベル賞でたどる素粒子の発見物語:1 電子と陽電子

ILC では電子と陽電子という素粒子をぶつけて宇宙の法則を探ります。素粒子とは、今のところそれ以上に分けることができないと考えられている粒子のことで、これまでに17 種類の存在が知ら れています。電子は電線の中を走り電流となる素粒子です。電...