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陽子シンクロトロン「KEK-PS」は、我が国に最初に建設された大型加速器として、昭和52年に実験を開始して以来、高エネルギー物理学をはじめ、中性子、中間子ビームによる物質科学、陽子線による癌の治療など、広い分野の研究に利用されている。
陽子加速器で最大12GeVにまで加速された陽子は、実験施設(東カウンターホール及び北カウンターホール)へ引き出される。そして陽子は金属からなる二次粒子生成標的(ターゲット)に衝突し、パイ中間子、K中間子、反陽子など多岐にわたる二次粒子を生成する。これらの二次粒子は磁場や電場を使って集められ、多様な実験に利用される。
実験エリアでは、二次粒子を水素や各種原子核からなる実験標的に衝突させ、その反応を調べたり、二次粒子自身の崩壊を調べ、素粒子ー原子核の研究を行う。 KEK-PSにおける素粒子・原子核物理学の研究は、これらのビームを使って、素粒子物理学の主要テーマであるK中間子の稀崩壊過程の超精密測定、ニュートリノ振動実験、π、K中間子による原子核物理学研究など多方面に及んでいる。
平成3年には、新しい実験ホールが建設され、新たに超伝導電磁石を用いた大型スペクトロメーター(反応粒子の検出装置)2基が建設された。今では中間エネルギー原子核物理学研究のセンターとなっている。
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▲トロイダルスペクトロメーター(k5) |
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▲SKSスペクトロメーター(k6) |
超伝導トロイダル電磁石による12のギャップを備えた大立体角スペクトロメーター(東京大学理学部と共同建設) |
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300トンの超伝導電磁石を用いたGeV領域の大立体角スペクトロメーター |
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copyright(c) 2008, HIGH ENERGY ACCELERATOR RESEARCH ORGANIZATION, KEK |
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