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KEK-PSでは、東京大学宇宙線研究所の世界最大のニュートリノ観測装置「スーパーカミオカンデ」と組み合わせて、「長基線ニュートリノ振動実験」が進行中である。
二次粒子であるパイ中間子は、飛行中に崩壊しニュートリノを生成する。ニュートリノは40年ほど前に存在は確認されたが、反応率が極端に低いためその性質はよく分かっていない。その性質を探索することは、素粒子物理学だけの問題ではなく、宇宙の理解にとっても重要である。特に、質量は素粒子の基本的性質である。ニュートリノ質量は非常に小さいことが知られているが、ゼロであるがどうかを探索するためには、ニュートリノを非常に長距離にわたって飛ばす必要がある。KEKから岐阜県にある世界最大のニュートリノ検出器であるスーパーカミオカンデに向けて、ニュートリノを飛ばす実験が開始された。
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ニュートリノ実験用ホーン電磁石 |
250KAの大電流パルスを流し、パイ中間子を収束することにより、ニュートリノの収量を約15倍にすることができる。 |
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ニュートリノビームライン
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