記事一覧

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陽電子のつくり方

冒頭から恐縮なのだが、日本語には「ウジが湧く」という表現がある。この時の「湧く」というのは、湧いて出てくる、自然発生するというイメージだ。とは言うものの、ウジは自然に湧いては来ない。ハエがこっそりと卵を産みつけているから、あたかも自然...
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ILC のある街「国際科学研究都市」

国際科学研究都市のイメージ図。©K.Mori&K.Hayakawa 国際リニアコライダー(ILC)ができるといったい何が起きるのだろう?宇宙の謎の解明が進む。今までの常識がひっくり返るような発見が期待できる。そして数多くのノーベル...
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休日返上:ATF のフランス人研究者たち

KEK最優秀作品賞・研究者委員審査部門最優秀作品賞(同時受賞)。撮影:林佑樹氏。4ミラーキャビティの設置、試験を行うためにATFを訪れていたフランスの科学者とエンジニアら。 9月27日(月)、グローバル・フォトウォーク@KEK(高エネルギ...
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神の粒子はどこにある?

ヒッグス(H)とZ粒子(Z0)が同時につくられる素粒子反応図。左がテバトロンで右がILC。 物理学者が必死になって探している粒子の一つがヒッグス粒子。質量の起源を担うとされる粒子だ。ヒッグス粒子は、ほぼ100年かけてつくりあげてきた素粒子...
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アジアで進む超伝導加速技術 ~中国と日本の技術協力~

  国際リニアコライダー(ILC)は、超伝導加速技術で電子と陽電子のビームをほぼ光の速さまで加速する。この技術を実現するためのキーとなる要素が超伝導加速空洞だ。これまで、米欧日が中心となって進められて来たこの超伝導加速空洞の研究開発が、...
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長期滞在のススメ ~フィリップ・バンバデュ氏インタビュー~

「日本に長期滞在して研究することをお薦めします」と語る、フィリップ・バンバデュ氏。ATF2 のビームラインにて。 大学共同利用機関法人である高エネルギー加速器研究機構(KEK)には、多くの共同利用者が訪れる。放射光施設の「ユーザー」と呼...
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世界の加速器科学研究者、一堂に会する ~第1回世界加速器会議(IPAC’10)開催~

まるでラッシュアワー!? 世界の加速器・素粒子物理学者でごった返すコーヒーブレイク 2010年5月23日~28日の6日間、1200人を超える世界の加速器・素粒子物理学者、学生、産業界の代表が京都に集結した。最大規模の加速器物理の国際...
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科学者の説明責任 ~大型計画のマスタープラン発表~

「KEKに期待することは、サイエンスの成果を出し続け、先端テクノロジーにチャレンジすることです」と語る相原博昭氏。(KEK小林ホール記念シンポジウムにて) 3月17日、日本学術会議は提言「学術の大型施設計画・大規模研究計画-企画・推進策の...
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韓国、国際科学ビジネスベルト拠点都市計画 ~加速器を中心とした国際都市建設へ~

国際科学ビジネスベルト拠点都市(世宗市)開発計画完成予想図。重イオン加速器は、2011年までに詳細設計を完成し、2015年に建設を終了。2016年からの本格的な研究着手を計画している。図中赤丸部分が加速器建設予定地。 朝鮮王朝の第4代国王、...
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超伝導加速技術から生まれる、新しい光

「小型高輝度光子ビーム発生装置開発プロジェクト」で開発中の超伝導空洞のイラスト     2月25日、東京丸の内で、文部科学省と高エネルギー加速器研究機構(KEK)主催の、「文部科学省量子ビーム基盤技術開発プログラムシンポジウム」が実 施さ...