コラム

謎にせまる :「対称」がもたらす法則

昨年のノーベル物理学賞で脚光をあびた「対称性の破れ」って、考えてみるとヘンな言葉ですね。「対称」という言葉からはベルサイユ宮殿やインドのタージマハールのように「美しい」と感じる建物が思い浮かぶかもしれません。でも、対称性が「破れる」ってどう...
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究極の根源に迫る ~益川敏英先生インタビュー~

2008年のノーベル物理学賞を受賞した京都産業大学教授・益川敏英氏 益川敏英京都産業大学教授といえば、強烈に個性が強いけれどお茶目な発言、そして、同時に受賞した南部陽一郎氏について言及した時の、少年のように純粋で率直なコメントを思い起...
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キーワードで振り返る2008年のILC

今年も、1年の世相と流行を表す言葉が並ぶ、『現代用語の基礎知識選「2008ユーキャン新語・流行語大賞」』が発表されました。大賞受賞は「アラフォー」。35歳から45歳までの、アクティブで経済的な余裕があり、情報をたくみに使いこなし自己...
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わからなかったことがわかった時 ~小林誠先生インタビュー~

2008年度のノーベル物理学賞を受賞した小林誠KEK名誉教授 ノーベル物理学賞受賞から一か月。ようやく周囲が落ち着きつつある小林誠高エネルギー加速器研究機構(KEK)名誉教授にお話を伺いました。 ―まずは、ノーベル物理学賞受賞お...
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偉大なる予言者 -3名の日本人にノーベル物理学賞

KEKで行われた記者会見で、鈴木厚人KEK機構長(写真左)から花束を手渡される、2008年度のノーベル物理学賞を受賞したKEK名誉教授、小林誠氏。 スウェーデン王立科学アカデミーは10月7日、2008年のノーベル物理学賞を、米国シカゴ...
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サイエンスから生まれるイマジネーション

科学はサイエンス・フィクション(SF)を生み、SFは科学者を生む。-研究者を志した理由としてSF小説やアニメの存在を挙げる研究者は少なくありません。「鉄腕アトム」のお茶の水博士や、「スター・トレック」のミスター・スポック。登場人物へのあこが...
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素粒子研究に捧げた人生 ~戸塚洋二先生を偲ぶ~

故戸塚洋二KEK前機構長(2002年6月撮影) 高エネルギー加速器研究機構(KEK)前機構長で、東京大学宇宙線研究所の神岡宇宙素粒子研究施設長などを歴任された戸塚洋二東京大学特別栄誉教授が7月10日、ご逝去されました。享年66。最もノーベ...
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ILCの国際協力体制、大きく前進

ILCの魔法瓶―クライオモジュール。クライオモジュールは、超伝導加速空洞を絶対温度2度(-271℃)という超低温状態に保つために使う。超伝導加速空洞は、トンネルの中に設置され電子や陽電子を加速するためのもの。つまり、ILC加速器の「心臓部」...
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先端加速器科学技術推進協議会、始動

6月11日、東京千代田区の霞山会館に、日本を代表する企業のトップ、政官界の要人、そしてノーベル賞素粒子物理学者ら、総勢100名が集まり、先端加速器科学技術推進協議会の設立総会が実施されました。この協議会の設立目的は、次世代の加速器科学を...
コラム

謎にせまる:重さの始まり

黒板の前に座るピーター・ヒッグス教授(画像提供:英国エジンバラ大学、ピーター・タフィ氏) 現代物理学では、宇宙誕生直後の高温高密度のエネルギーが充満した状態ではすべての素粒子に重さがなかったと考えられています。でも、素粒子でできている皆さ...