KENS

KENS-DAQグループ

研究内容

中性子科学研究系(KENS)では中性子散乱実験における中性子計測の重要性からDAQ(Data Acquisition)グループを発足させ、中性子検出器、読出し回路、計算機及びソフトウエアの開発及び保守を行っています。

ここで開発された技術はKENSのみならず、大強度陽子加速器施設(J-PARC)の物質・生命科学実験施設(MLF)の中性子散乱実験をはじめとする多くの実験施設で活用されています。

その一例を挙げると、現在、MLF/J-PARCでは中性子検出器として3He-PSD検出器が数多く使用されています。この検出器の信号読出処理回路として使用されているのが、KENSで開発したNeuNET(写真左)です。これはKENSでこれまで培ってきた中性子検出器信号の処理技術と素粒子原子核研究所のエレクトロニクスシステムグループ(Open-It)が開発したネットワークとソフトウエア技術を組み合わせた計測システムです。

さらに写真右のように、NeuNETを小型化したNeuNET08(写真右)も開発中です。また、NeuNETシステムでは大量のアンプを使用しますが、これが安定に動作することを確認する検査回路システムも同時に開発しています。

KENS-DAQグループでは、これら一連の計測システム開発を通して中性子散乱実験を強力にサポートしています。

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写真1  NeuNET と小型のNeuNET08

メンバー

○ 高エネルギー加速器研究機構

大下英敏、瀬谷智洋

関連リンク

■ドキュメント
2019.09.10 DAQMWドキュメント

2019.09.10 RedisPubSubドキュメント