記事一覧

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2007年のILCの動き

2007年も、あと少しを残すのみとなり、あわただしい年の暮れがやってきました。「師走」の由来は「先生が走るほど忙しい季節」という説が一般的ですが、実はこれは当て字。語源としては「年が果てる」意味の「年果つ(としはつ)」が変化したとす...
コラム

謎にせまる :物理学者のカンニング?

物理学は、この世で起きている自然現象を理解しようとする学問。自然法則を量的に捉えて、数学的な関係式として表します。しかし、私たちの住む宇宙はとても複雑なので、「計算が合わない」ことがしばしば起こり、物理学者たちを悩ませています。そんな難...
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トンネル掘削と地質調査

鉄道のトンネル工事で使われたTBM 世界の素粒子物理学者が実現を目指して研究を進めている国際リニアコライダー(ILC)は、長さ31キロメートルに及ぶ地下トンネルの中につくられる超精密加速器です。その規模の大きさから、ILC建設には、克...
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山田作衛氏、リサーチディレクターに

ILCで加速された電子と陽電子は測定器内に導かれます。測定器中央を貫くパイプの一方からは電子が、反対からは陽電子が入り、ちょうど真ん中で衝突します。衝突で生成された粒子の反応を調べるのが測定器です。credit:Newton Press ...
コラム

謎にせまる:「加速」って何?

「加速」と聞くと皆さんは何を思い浮かべますか? インターネットで「~が加速する」という語句の使われ方を検索してみると、物事が変化する様子が時とともにどんどん激しくなるような状況で使われていることがわかります。 加速器は粒子に速度を加える装...
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地球の丸みとトンネル

地下鉄や送電線、上下水道、共同構など、多くの都市の地下は、人々の移動や、エネルギー・水など私たちのライフラインの輸送のためのインフラがはりめぐらされています。いま、「大深度地下」と呼ばれる地下40m以下の空間は、将来開発の場として注...
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次世代のビッグ・サイエンスの役割 佐藤文隆氏インタビュー

佐藤文隆京都大学名誉教授は、日本を代表する理論物理学者の1人であり、国際宇宙ステーション(ISS)や国際熱核融合実験炉(ITER)といった日本の関わる国際プロジェクトのアドバイザーもつとめて来られました。佐藤教授は、専門的な研究に加え、幅広...
コラム

謎にせまる:真空の謎

みなさんは、「真空」と聞いた時に何を思い浮かべますか? まったく何もない空間? スペースシャトルが飛ぶ宇宙? 少し年配の方であれば、ひと昔前のラジオやテレビに使われていた「真空管」という部品を思い出すかもしれませんね。このように、私たち...
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国際共同設計チームのプロジェクトマネージャーに、山本明氏

現在、国際共同設計チーム(GDE)では、国際リニアコライダー(ILC)計画の概要を説明する基準設計報告書の公表の次の段階として、技術的な詳細を記述する工学設計書の完成をめざしています。共同研究を行う国々の異なる条件を満たし、地域のバランスを...
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ドイツでリニアコライダーの国際会議開催

ハンブルクは、ドイツの北西部に位置する、人口170万人のドイツ第二の大都市にしてドイツ最大の港湾都市です。エルベ川と支流のアルスター川が市内を流れ、アルスター湖を抱く水の都であり、古くから商業で栄え、中世においてはハンザ同盟の主要メ...