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ILCをめぐる最近の動き

4 月30 日、米国ワシントンDC 市内のホテルに、日米両国の政産官学の代表が集まり「日米先端科学技術シンポジウム」が開催された。日本からは、河村建夫議員、塩谷立議員、増田寛也日本創成会議座長が参加し、講演やパネル討論を行ったほか、同日に開...
コラム

加速器図鑑:ムーバー架台~縁の下の力持ち~

ATF2 の収束磁石(4 極磁石) とムーバー架台。上の 赤いものが収束磁石、下に2本の銀色の丸棒が見え る。この丸棒が位置調整機構の要。3本目は短く奥 にあるので写真ではほとんど見えない。 「架台」とは聞き慣れない言葉かも 知れない。...
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リニアコライダー・コラボレーション発足

LCC ディレクターに就任した、リン・エバンス氏 2月21日(木)、カナダ・トライアンフ研究所(バンクーバー市)で行われた国際会議で、世界のリニアコライダー活動を率いる新組織「リニアコライダー・コラボレーション(LCC)」が正 式に発足し...
コラム

加速器図鑑:リニアック

ILC の超伝導リニアックの内部構造。左下から加速のための高周波の電波が送り込まれる。 右から左に走るモコモコした部品が超伝導加速空洞。空洞の中に高周波の電波が貯めら れ、ビームが加速される。超伝導加速空洞は液体ヘリウムに浸され、超低温摂氏...
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ILC の新推進組織の委員長に駒宮幸男氏

リニアコライダー国際推進委員会(LCB)の委員長就任が 予定されている、駒宮幸男東京大学教授 今年は巳年。「巳」は漢書律暦志によると「已(い)」。これ は「止む」という意味で、草木の成長が極限に達して、次の生 命が作られ始める時期、という...
トピックス

KEKのATF、垂直方向ビームサイズ100nm以下を達成

リニアコライダーの最終収束技術の実証実験を行っている、KEKの先端加速器試験施設(ATF)のATF2ビームラインの収束点において、垂直方向のビームサイズが70nm(ナノメートル)※程度まで絞られていることが確認された。 ILCで要求さ...
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東京でILC 設計報告書完成発表会

  国際リニアコライダー(ILC)計画が、新たな局面へとステップを進めた。12月15日(土)、東京・秋葉原でILC設計報告書(TDR/DBD)完成発表会が開催された。主催は先端加速器科学技術推進協議会(AAA)、高エネルギー加速器研究...
コラム

加速器図鑑:電子銃

広島大学、原子力研究開発機構、名古屋大学、KEK の共同開発による最新型の高性能な電子銃。分割型セラミックと呼ばれている部分が絶縁体。この絶縁体をはさんで陰極(カソード電極)と陽極(アノード電極)との間に500kV という高電圧がかけられる...
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「ILC でグローバル都市のモデルを」日本創成会議が提言

記者会見で提言を発表する日本創成会議 座長 増田寛也氏 画像提供:日本創成会議 7月12日(金)、「日本創成会議」が第2回提言を発表した。日本創成会議は、政策、経済、産業界労使や学識者など、各界の有識者で構成される組織。日本創成会議は、...
コラム

加速器図鑑:クライオモジュール

KEK のSTF のクライオモジュール。この黄色い真空断熱容器の中に超伝導線形加速器の心臓部が収まる。 クライオモジュールは超伝導加速器のために作られた造語である。クライオ(cryo-)とは「低温」「冷凍」などを意味する接頭辞。モジュー ...