PF

X線顕微分析の新展開: STXMから硬X線複合分析まで

<趣旨>

X線顕微分析は様々な科学技術分野において重要な位置を占めており、Photon FactoryにおいてもSTXMやマイクロXRF-XAFS-XRDのビームラインが新たに建設され、またTXMやX線CTなどの手法が頻繁に利用されている。 X線顕微分析は分光・散乱・回折の複合的な活用により高度化が進む一方、エネルギー・環境・社会インフラ・ヘルスケア・考古学等の広い分野での今後の発展が期待される。

本研究会では、X線顕微分析の世界の現状を知ると共に、PFやその他の施設のビームライン・装置とそこで展開されている研究の紹介、PFでの今後の展開などに関する発表を通じて、この分野の将来を展望する。含まれる研究分野としては、環境資源科学、材料科学、生物学など極めて多彩であり、 多くの研究者の参加を期待する。

<概要>

日時:2015年10月2日(金)9:20~19:00(予定)

会場:4号館 セミナーホール ⇒ 研究本館 小林ホールに変更になりました。 KEKキャンパスマップ

提案代表者:高橋 嘉夫(東大院理・教授)
      田渕 雅夫(名大・教授)

世話人:小野寛太、井波暢人、間瀬一彦、木村正雄、阿部仁、仁谷浩明、武市泰男、丹羽尉博

参加費:無料

参加申込:ウェブ登録は終了させていただきました。この後は当日、会場にてお申し込み下さい。

参考)アクセスマップ及びKEK周辺宿泊・生活ガイド

お問い合わせ:研究会事務局(pf-sec@pfiqst.kek.jp)までご連絡下さい。

<プログラム>

Proceedings(2015-5)がウェブに掲載されました(2015年12月8日)。

10月2日(金)                      
9:20~9:25 「開会挨拶」 高橋 嘉夫(東大)
9:25~9:30 「挨拶」
STXMの現状 【座長:田渕雅夫(名大)】
9:30~9:55 PFにおけるSTXMの開発とその現状、そして将来
武市 泰男(KEK物構研)
9:55~10:20 UVSORにおけるSTXMビームラインの現状
大東 琢治(UV-SOR)
10:20~10:40 PF-STXMを応用したサステナブル科学:環境・資源科学におけるSTXMの必要性
高橋 嘉夫(東大)
STXM応用研究 【座長:高橋嘉夫(東大)】
10:50~11:10 有機薄膜太陽電池のSTXM」  
守友 浩(筑波大)
11:10~11:30 STXMを利用した土壌の肥沃度および炭素隔離メカニズム研究 」  
和穎朗太(農環研)・浅野眞希(筑波大)・山口紀子 (農環研)
11:30~11:50 STXMを応用した微生物-鉱物相互作用の解明」  
光延 聖(静岡県立大)
11:50~12:10 走査型透過X線顕微鏡(STXM)を用いた隕石中の有機物分析」  
癸生川陽子(横国大)
12:10~12:30 STXMによる隕石や微生物の観測: 若手からの声を含めて」  
菅 大暉(広大)
12:30~12:50 都市ごみ焼却灰に対するSTXMの適用: POPsの生成・抑制の理解を目指して」  
藤森 崇(京大)
12:50~14:00 ランチタイム
顕微分析の将来像 【座長:高橋嘉夫(東大)】
14:00~14:40 X線顕微鏡による物質科学研究の将来像」
小野寛太(KEK物構研)
顕微分析の新展開 【座長:木村正雄(KEK)】
14:40~15:05 固体高分子形燃料電池に対する2D/3D顕微XAFSイメージング計測」 
関澤央輝・宇留賀朋哉・唯美津木・岩澤康裕(電通大・JASRI・名大)
15:05~15:30 蓄電池電極反応の時間・空間分解解析
稲田 康宏・片山 真祥 (立命館)
15:30~15:55 SPring-8 における新しい顕微XAFS
新田 清文(JASRI/SPring-8)
BL-15の現状とマイクロXRF-XAFSの応用研究 【座長:木村正雄(KEK)】
16:10~16:35 PF BL-15A1でのセミマイクロビームによるXAFS/XRF/XRD複合分析システムの現状
仁谷 浩明(KEK物構研)
16:35~16:55 微小部XRF・XAFSの生物試料分析への応用とBL-15Aへの期待
和田 敬広・宇尾 基弘(東京医科歯科大)
16:55~17:15 ドープ氷中に含まれる金属塩のキャラクタリゼーション
原田 誠・徳増宏基・岡田哲男(東工大院理工)
トピックス
17:15~17:30 PFにおける高圧XAFSの現状と今後の展望
若林 大佑・船守 展正(KEK物構研)
X線分光の将来像 【座長:稲田康宏(立命館)】X線分光の将来像
17:30~18:00 材料の5Dイメージングへの期待
木村 正雄(KEK物構研)
18:00~18:30 最先端3GeV蓄積リングの設計と光源性能 」  
原田健太郎・土屋 公央(KEK加速器)
18:30~19:00 PF-UA と新光源への期待
朝倉 清高(北大)

Last Update 2015-10-01