PF研究会「福島環境回復を目指した放射光研究の現状と今後の課題」
The present status and future problems of synchrotron radiation research for environmental recovery in Fukushima
<趣旨>
福島における原発事故は重大な社会問題であるばかりでなく、原子力における様々な課題を顕在化し、放射線と社会のあるべき姿についても議論を喚起した。事故後5年が経過した今も問題解決の道筋は不透明のままであり、様々な分野の研究者の協力による貢献が求められている。 我々は放射光に携わる科学者として、これらの問題に対する放射光利用という視点とKEK次期放射光における今後の展望についての意見交換の場とするために本研究会を開催する。主な内容としては(1)原子力機構で始めている汚染土壌減容化や廃炉問題への取り組み、(2)原子力材料の照射損傷や核燃料及び廃棄物処理に関する最新の研究成果と放射光を用いた研究計画、(3)放射線生物UGが行っている癌治療や低線量被ばくなど放射線影響に関する放射光研究等について議論する。これらの研究に必要とされる放射性同位体や核燃料の取扱い可能なビームラインについても提案する予定である。<概要>
日時:2016年10月14日(金)10:00~15:30(予定)
会場:KEKつくばキャンパス 4号館1Fセミナーホール(KEK交通アクセス, KEKキャンパスマップ)
提案代表者:下山 巖(日本原子力研究開発機構・主任研究員)、横谷 明徳(量子科学技術研究開発機構・上席研究員)
所内世話人:宇佐美徳子(KEK物構研)
参加費:無料
旅費のサポート:締め切りました。
KEKドミトリー:ご自身でご予約下さい。共同利用者支援システムでの予約には用務詳細が必要となりますので、
希望者にはお申込後にメールにて用務詳細をご連絡します。
参加申込:
ウェブ登録は締め切りました。この後は当日、会場にてお申込下さい。
重要な締切:
旅費のサポート希望の参加申し込み: 10月7日(金)<-締め切りました。
Web事前参加申し込み: 10月7日(金)<-締め切りました。
お問い合わせ:研究会事務局(pf-kenkyukai@pfiqst.kek.jp)までご連絡下さい。
<プログラム>
※研究会のProceedingsがウェブに掲載されました。(KEK Proceedings 2016-6)。10月14日(金) | |
9:30~ | 受付開始 |
10:00~10:05 | はじめに 下山 巌(JAEA) |
10:05~10:10 | 施設長挨拶 村上 洋一(PF施設長) |
10:10~10:20 | PF BL-27の現状紹介 宇佐美 徳子(KEK) |
福島環境回復 【座長:馬場 祐治(JAEA)】 | |
10:20~10:40 | 「X線分光を用いた放射性核種の移行挙動の素過程解析」 高橋 嘉夫(東大) |
10:40~11:00 | 「微生物が関与する新規固液界面現象の探索と環境修復技術の開発」 大貫 敏彦(東工大) |
11:00~11:20 | 「Csフリー鉱化法による汚染土壌減容化と再利用」 下山 巌(JAEA) |
原子力・廃炉 【座長:大貫 敏彦(東工大)】 | |
11:20~11:40 | 「放射光X線分光を用いた原子炉材料・燃料の照射効果の研究」 岩瀬 彰宏(大阪府立大) |
11:40~12:00 | 「Pu/Uのレーザー遠隔分析技術開発と福島廃炉におけるその場分析への応用」 若井田 育夫(JAEA) |
12:00~13:15 | 集合写真撮影・昼休み(1時間15分) |
放射線化学・放射線生物 【座長:藤井健太郎(QST)】 | |
13:15~13:35 | 「放射線影響研究の将来 -福島原発事故を越えて-」 勝村 庸介(アイソトープ協会) |
13:35~13:55 | 「放射光X線を放射線生物研究に用いる利点と課題」 冨田 雅典(電中研) |
13:55~14:15 | 「放射線生体影響のメカニズム解明に向けた放射光利用研究」 横谷 明徳(QST) |
14:15~14:30 | 休憩(15分) |
アクチノイド科学 【座長:若井田 育夫(JAEA)】 | |
14:30~14:50 | 「電解質溶液中でのウランイオンの局所構造分析」 藤井 俊行(阪大) |
14:50~15:10 | 「放射性核種の環境動態と放射光応用」 斉藤 拓巳(東大) |
15:10~15:30 | 討論(20分) |
<講演者の皆様へ>
【発表時間について】
プログラム中の発表時間は「5分の質疑応答時間」も含んでおります。
よろしくお願いいたします。
【要旨について】
要旨提出期限:10月7日(金)までにpf-kenkyukai@pfiqst.kek.jpまでお送り下さい。
フォーマット:テンプレート(WORD)をご利用下さい(A4サイズ 1枚でお願い致します)。
順次当ホームページに掲載させていただきます。
【Proceedingsについて】
PF研究会では研究会終了後、Proceedingsの発行が義務付けられています。
「KEK Proceedings」として出版されます。KEKプレプリント・レポートデータベース
(https://www.i-repository.net/il/meta_pub/G0000128Lib)に登録され、
ウェブにも掲載されます。
その点ご承知おきの上で要旨と、必要なら編集の上、当日発表していただいたスライド資料を
ご提出頂くようお願いします。
更新日 2020-3-12