PF

PF研究会「次世代光源で拓かれる光電子分光研究の将来展望」

 
2017年8月17日掲載

<趣旨>

 固体の電子状態を直接観察する手法として物性研究に多大な貢献を果たしてきた光電子分光法は、近年さらなる発展を遂げている。その進歩は、レーザーや硬X線などの新光源の採用、新しい角度分解分析器やスピン検出器の開発、試料測定環境の多様化など、とどまるところを知らない。このような中で放射光源についても、次期光源計画として3GeV蓄積リング型光源が提案されており、これまでと比較して圧倒的に高輝度の真空紫外・軟X線が利用可能となることが期待されている。本研究会では、様々な観点から現在最先端の光電子分光研究を行っている国内外の研究者に最新のトピックをご紹介頂くとともに、これらの最先端技術をさらに発展させ、あるいは融合することによって実現可能となる、次世代光源における最先端光電子分光研究の新たな可能性について議論する。

<概要>

日時:2017年10月5日(木)13時~10月6日(金)16:00

会場:KEKつくばキャンパス 研究本館小林ホール(KEK交通アクセス, KEKキャンパスマップ

提案代表者:堀場弘司(KEK物構研)

所内世話人:組頭広志、雨宮健太、小野寛太、簔原誠人、酒巻真粧子(KEK物構研)

参加費:無料

旅費のサポート:なるべく旅費をサポートさせていただきますが、予算の都合により希望に添えない場合もあります。
        予めご了承下さい。締切後に旅費の有無についてご連絡させていただきます。
        ※自宅、 実家、知人宅にお泊りの場合は、宿泊費は支給されません。
        ※企業にお勤めの方、大学院生、学部学生、つくば在住の方には旅費、宿泊費は支給されません。

KEKドミトリー:PFのビームタイム中ではありませんが、他のイベントもあり、バス付きの部屋数は限られております。
        希望に添えない場合もありますので、予めご了承下さい。
             ●シングルバストイレ付き(SB) 2,000円/泊
             ●シングルバストイレ無し(S)  1,500円/泊
        ※ドミトリーを利用される場合は共同利用者支援システムにユーザー登録、用務登録が必要となります。
         登録方法は締切後にご連絡します。

懇親会:初日の講演終了後に予定しております(会費は決まり次第掲載します)。

参加申込:下記のフォームよりお申し込み下さい。
      旅費、KEKドミトリーを希望される方は9月15日(金)15時までにお申込下さい。
      サポートを伴わないご参加は当日まで受け付けますが、
      Web事前参加申し込みは9月28日(木)9時で締め切らせていただきます。
      ウェブ登録締め切後は当日、会場にてお申込下さい。

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重要な締切:
  旅費、KEKドミトリー希望の参加申し込み: 9月15日(金)15時<-締め切りました。
  懇親会参加申し込み: 9月26日(火)9時<-締め切りました。
  Web事前参加申し込み: 9月28日(木)9時<-締め切りました。

お問い合わせ:研究会事務局(pf-kenkyukai@pfiqst.kek.jp)までご連絡下さい。

<プログラム>

※研究会資料はウェブに掲載されています(KEK Proceedings 2017-5)。                             
 10月5日(木)
12:30~ 受付開始
13:00~13:05 施設長挨拶 村上洋一(KEK物構研)
13:05~13:10 はじめに 堀場弘司(KEK物構研)
酸化物・顕微分光 【座長:堀場弘司(KEK物構研)】
13:10~13:40 角度分解光電子分光によるルテニウム酸化物の軌道選択的金属絶縁体転移の観測
  近藤猛(東大物性研)
13:40~14:10 Ca2RuO4の電場印加光電子分光
  吉田鉄平(京大人環)
14:10~14:40 電荷軌道秩序相の分域構造とバンド構造
  溝川貴司(早大先進理工)
14:40~15:10 UVSOR BL5UにおけるARPESと今後の展望
   田中清尚(分子研UVSOR)
15:10~15:40 Diamond Light SourceにおけるナノARPES
  岩澤英明(Diamond Light Source)
15:40~16:00 休憩(15分)
スピン分解・時間分解 【座長:石坂香子(東大工)】
16:00~16:30 HiSORにおけるスピン分解光電子分光、現状と展望
  奥田太一(広大HiSOR)
16:30~17:00 Laser-SARPESで解明するスピン軌道エンタングルメントと光スピン制御
  矢治光一郎(東大物性研)
17:00~17:30 時間分解ARPESの開発と研究例
  石田行章(東大物性研)
17:30~18:00 SAGA-LS佐賀大学ビームラインにおける時間分解光電子分光
  高橋和敏(佐賀大シンクロトロン)
18:00~20:00 懇親会
 10月6日(金)
トポロジカル絶縁体・ラシュバ系・2DEG 【座長:石田行章(東大物性研)】
9:00~9:30 放射光を用いたトポロジカル半金属の電子構造の研究」
  相馬清吾(東北大CSRN/AIMR)
9:30~10:00 超伝導体・半金属におけるトポロジカルな電子構造の観測
  石坂香子(東大工)
10:00~10:30 トポロジカル近藤絶縁体の角度分解光電子分光
  木村真一(阪大理)
10:30~11:00 原子層物質の新奇電子状態
  坂本一之(千葉大工)
11:00~11:30 in situARPESによるアナターゼ薄膜表面の新奇2次元電子状態観測
  湯川龍(KEK物構研)
11:30~12:00 Unveiling 2D electron gases in functional oxides using synchrotron radiation
  Andres Santander-Syro(Université Paris Sud)
12:00~13:00 昼食(1時間)
HAXPES・放射光 【座長:組頭広志(KEK物構研)】
13:00~13:30 角度分解硬X線内殻光電子線二色性による強相関軌道対称性の解明
  関山明(阪大基礎工)
13:30~14:00 硬X線光電子分光: ARPES, MCD, XSW
  上田茂典(物材機構)
14:00~14:30 大気圧下で動作する光電子分光測定装置の開発
  高木康多(分子研)
14:30~15:00 有機薄膜・界面の光電子分光:これまでの進展と最近のトレンド
  山根宏之(分子研)
15:00~15:30 放射光光電子分光によるLi化合物の電子状態分析
  滝沢優(立命館大理工)
15:30~16:00 あいちシンクロトロン光センターにおける光電子分光研究の現状
  伊藤孝寛(名大工)

<講演者の皆様へ>

【発表時間について】

プログラム中の発表時間は「5分の質疑応答時間」も含んでおります。
よろしくお願いいたします。

【要旨について】

要旨提出期限:8月25日(金)までにpf-kenkyukai@pfiqst.kek.jpまでお送り下さい。
フォーマット:テンプレート(WORD)をご利用下さい(A4サイズ 1枚でお願い致します)。
順次当ホームページに掲載させていただきます。

【Proceedingsについて】

PF研究会では研究会終了後、Proceedingsの発行が義務付けられています。
「KEK Proceedings」として出版されます。またKEKプレプリント・レポートデータベース
https://www.i-repository.net/il/meta_pub/G0000128Lib)に登録され、 ウェブにも掲載されます。
その点ご承知おきの上で要旨と、必要なら編集の上、当日発表していただいたスライド資料を
ご提出頂くようお願いします。

更新日 2017-10-2