PF

PF研究会「高繰り返し極短パルス光源の未来」

 
2018年11月16日掲載

<趣旨>

  高繰り返しのパルス光が得られるシンクトロン放射光源は,輝度とは異なる指標で先端光源を定義することが可能であり,「極短パルス」も指標のひとつである。光のパルス幅を短くすることは,物性・反応を支配する超高速の物質の電子状態の解明・制御,化学反応ダイナミクスや材料物性の発現機構の解明につながる技術であり,高繰り返し化は多くの高精度なデータを限られた時間で取得するのに有効である。フェムト秒X線を発生するSASE方式のXFELは常伝導(~100 Hz)から超伝導(~1 MHz)へと進化しつつあり,一方で,固体レーザーで駆動される高次高調波発生においても,アト秒光パルスの高繰り返し化に向けた研究が進んでいる。本研究会では,シンクロトロン放射光,FEL で培った技術(光源と利用)に,レーザーの最先端のトレンドを取り込むことで,新しいサイエンスを切り拓く高繰り返し極短パルス光源の将来を展望したい。また,現在のシンクロトロン光源技術,および既存施設(PFリング,PF-AR)のアップグレードによって,上記の将来光源につながるシナリオが描けるのかも合わせて議論したい。

<概要>

日時:2019年1月22日(火)13:00~23日(水)16:30

会場:KEKつくばキャンパス 3号館1階セミナーホール(K03)に変更になりましたKEK交通アクセス, KEKキャンパスマップ

提案代表者:羽島良一(量子科学技術研究開発機構)

所内世話人:足立純一(物構研)

参加費:無料

旅費のサポート:なるべく旅費をサポートさせていただきますが、予算の都合により希望に添えない場合もあります。
        予めご了承下さい。締切後に旅費の有無についてご連絡させていただきます。
        ※自宅、 実家、知人宅にお泊りの場合は、宿泊費は支給されません。
        ※企業にお勤めの方、大学院生(発表されない場合)、学部学生、つくば在住の方には旅費、宿泊費は支給されません。
        ※KEK外に宿泊される場合は、宿泊費はKEKドミトリーに宿泊された場合と同等額までのサポートとなります。

KEKドミトリー:PFのビームタイム中ではありませんが、他のイベントもあり、バス付きの部屋数は限られております。
        希望に添えない場合もありますので、予めご了承下さい。
          ●シングルバストイレ付き(SB) 2,000円/泊
          ●シングルバストイレ無し(S)  1,500円/泊
        ※ドミトリーを利用される場合は共同利用者支援システムにユーザー登録、用務登録が必要となります。
         登録方法は締切後にご連絡します。

懇親会:1/22(火)終了後を予定しています。奮ってご参加下さい。
          18:00~ @KEK職員会館1階レストラン 会費:4,000円

参加申込:ウェブでの事前申込は締め切りました。この後は、当日会場にて受付けます。
                 


重要な締切:
  ドミトリー・旅費申し込み:  12月25日(火) 12時 ⇒締め切りました。
  Web参加申し込み:      1月18日(金) 12時 ⇒締め切りました。
  懇親会参加申し込み:     1月18日(金) 12時 ⇒締め切りました。

お問い合わせ:研究会事務局(pf-kenkyukai@pfiqst.kek.jp)までご連絡下さい。

<プログラム>

※研究会のProceedingsがウェブに掲載されました。(KEK Proceedings 2019-12)

 1月22日(火) 3号館1階セミナーホール
12:30~ 受付開始
13:10〜13:20 開会のあいさつ 羽島良一(量研機構)
13:20〜13:30 挨拶 雨宮健太(KEK物構研)
13:30〜14:00 高繰り返しアト秒レーザー光源の現状と展望
  板谷治郎(東大物性研)
14:00〜14:30 フェムト秒レーザーを用いた複雑な分子系の研究
  田原太平(理研)
14:30〜15:00 「6-fs 単一サイクル近赤外光強電場が拓く強相関電子系の世界」
  岩井伸一郎(東北大院理)
15:00〜15:20 コーヒーブレイク(20分)
15:20〜15:50 サブMHz繰り返しパルスX線光源(PF-AR)を利用した構造ダイナミクス研究
  足立伸一(KEK物構研)
15:50〜16:20 X線自由電子レーザーによる元素・時間分解したスピンダイナミクス観測
  和達大樹(東大物性研)
16:20〜16:50 「電子波束の動きを捉えて制御する」
  上田 潔(東北大多元研)
18:00〜 懇親会
 1月23日(水)
9:00〜9:30 放射光/XFEL/HHGの時間分解実験による動的現象の全貌解明
  松田 巌(東大物性研)
9:30〜10:00 シードFELによるコヒーレント極端紫外パルス光源
  岩崎純史(東大院理)
10:00〜10:30 SACLAにおける超高速時間分解計測技術の進展
  富樫格(SPring-8)
10:30〜10:40 コーヒーブレイク(10分)
10:40〜11:10 XFELを単一サイクル化する新たな原理と蓄積リングにおける実証計画
  田中隆次(理研)
11:10~11:40 PF2.5GeVリングにおけるパルス性を活用したコインシデンス・時間分解計測の現状
  足立純一(KEK物構研)
11:40~12:10 PF/ARの短パルス化と高度化
  原田健太郎(KEK加速器)
12:10〜13:00 昼食(50分)
13:00〜13:30 超伝導空洞の国内外の進展について」
  阪井寛志(KEK加速器)
13:30〜14:00 共振器型コヒーレント回折放射による誘導放射テラヘルツ光の発生
  本田 洋介(KEK加速器)
14:00~14:30 赤外自由電子レーザーで駆動する高繰り返しアト秒光源
  羽島良一(量研機構)
14:30~15:00 LCLS-II及びSHINE自由電子レーザー用硬X線アンジュレータの仕様と性能比較
  佐々木茂美(Argonne National Laboratory)
15:00〜15:10 コーヒーブレイク(10分)
15:10~ 議論

<講演者の皆様へ>

【発表時間について】

発表+議論30分程度を予定しています。

【要旨について】

要旨提出期限:12月25日(火)までにpf-kenkyukai@pfiqst.kek.jpまでお送り下さい。
フォーマット:テンプレート(WORD)をご利用下さい(A4サイズ 1枚でお願い致します)。
順次当ホームページに掲載させていただきます。

【Proceedingsについて】

PF研究会では研究会終了後、Proceedingsの発行が義務付けられています。
ご提出頂いた資料をKEKプレプリント・レポートデータベース(https://www.i-repository.net/il/meta_pub/G0000128Lib)に
登録させていただき、ウェブに掲載されますので、どうぞその点ご承知おき下さい。


更新日 2020-3-27