PF研究会「X線画像検出器の現状と将来展望」
Present status and future prospect of X-ray imager
<趣旨>
X線画像検出器は、CTを含むX線イメージングにおいて空間分解能、感度、及び計測時間等の性能を左右する極めて重要な計測機器であり、官民を問わず研究開発が非常に活発に行われている。現在、同検出器は、半導体センサー等でX線を直接的に検出する方式(直接方式)と、蛍光体を用いて可視光に変換した後に可視光カメラで間接的に検出する方式(間接方式)があり、前者の代表的な検出器としてフォトン・カウンティング型検出器、直接型フラットパネルディテクター、及び背面照射型画像センサー等が、後者としてレンズカップリング及びファイバーカップリング型検出器等が知られている。このように、その種類のみならず構成機器の性能も多岐にわたっており、目的とするX線イメージングに最適な画像検出器を選択することは極めて重要である。
本研究会では、各方式の画像検出器を研究開発されている方々にお集まり頂いて、構成・性能・及び特徴などについて詳しく御講演頂き、参加者との情報共有を図る。併せて、最先端の検出器によりどのような新しいサイエンスが展開可能になるか、将来展望もご紹介頂く予定である。さらに、画像データの保存方式(フォーマット)や、付随する計測や処理条件に関する情報(タグデータ)の共通化に向けて、分野を超えて参加者各位による積極的な検討議論を行うパネルディスカッションも設ける。なお、民間企業に所属する方からの発表に関しては、検出器選択の一助となるように製品の詳細な紹介も忌憚なく行って頂くために、本研究会の該当するプログラムをPF-UA(研究会は共催の予定)が主催となって進める予定である。また、個別討論・意見交換・情報収集の場として、企業展示も含めた技術交流会を開催する予定である。
<概要>
日時:2022年1月13日(木)
会場:オンライン(Zoom)・オンサイト(4号館セミナーホール)のハイブリッド開催
※今後の感染状況によってはオンラインのみの開催となる場合もあります。予めご了承下さい。
ビデオ会議室の情報は、別途、お知らせします。
お知らせ(2022/1/7)
感染症に関する社会状況から開催方式を変更させていただきます。ご理解とご協力をお願いいたします。
*オンライン(Zoom)開催のみ *企業展示(現場での展示)は中止
提案代表者:米山明男(九州シンクロトロン光研究センター)
矢代 航(東北大学)
花田 賢志(あいちSR)
所内世話人:兵藤一行、平野馨一(KEK 物構研 放射光実験施設)
参加費:無料
旅費のサポート:なるべく旅費をサポートさせていただきますが、予算の都合により希望に添えない場合もあります。
予めご了承下さい。締切後に旅費の有無についてご連絡させていただきます。
※自宅、 実家、知人宅にお泊りの場合は、宿泊費は支給されません。
※企業にお勤めの方、大学院生(発表されない場合)、学部学生、つくば在住の方には旅費、宿泊費は支給されません。
※KEK外に宿泊される場合は、宿泊費はKEKドミトリーに宿泊された場合と同等額までのサポートとなります。
KEKドミトリー:他のイベントもあり、バス付きの部屋数は限られております。
希望に添えない場合もありますので、予めご了承下さい。
●シングルバストイレ付き(SB) 2,200円/泊
●シングルバストイレ無し(S) 1,700円/泊
※ドミトリーを利用される場合は共同利用者支援システムにユーザー登録、用務登録が必要となります。
登録方法は締切後にご連絡します。
重要な締切:
旅費・ドミトリー申し込み: 2021年12月17日(金)12時
要旨提出: 2022年1月5日(水)12時
お問い合わせ:研究会事務局(pf-kenkyukai@pfiqst.kek.jp)までご連絡下さい。
<プログラム>
※研究会のProceedingsがウェブに掲載されました。(KEK Proceedings 2021-4)。1月13日(木) | |
10:05~10:10 | 挨拶 小杉 信博(KEK物構研・所長) |
10:10~10:30 | PF概況説明 船守 展正(KEK物構研・放射光実験施設長) |
10:30~10:55 | 学術講演1 「SPring-8 / SACLAにおけるレンズ結像型X線画像検出器の開発」亀島 敬(JASRI) |
10:55~11:20 | 学術講演2 「フォトンカウンティング型2次元検出器の特徴と先端応用」豊川 秀訓(JASRI) |
11:20~11:45 | 学術講演3 「二次元半導体検出器 SOIPIXを用いたX線カメラの開発と応用について」 西村 龍太郎(KEK物構研放射光) |
11:45~13:00 | (昼食) |
13:00~14:00 | 特別講演 「高性能コヒーレント軟X線回折イメージセンサsXCMOSの開発」須川 成利(東北大学) |
14:00~14:25 | 学術講演4 「フォトン-電荷カウンティング型信号処理を用いたCdTe 二次元X線イメージセンサ」 青木 徹(静岡大学) |
14:25~14:50 | 学術講演5 「高速X線画像検出器が切り拓く4D時空間領域のフロンティア」矢代 航(東北大) |
14:50~15:00 | (休憩) |
15:00~16:20 | 検出器紹介 主催PF-UA、検出器関係各民間企業 |
16:20~17:00 | パネルディスカッション |
17:00~17:05 | まとめ |
17:05〜18:00 | 企業展示 (コロナウィルス感染拡大防止のため中止) |
<講演者の皆様へ>
【発表時間について】
学術講演については、発表+議論25分を予定しています。
【要旨について】
要旨提出期限:2022年1月5日(水)までにpf-kenkyukai@pfiqst.kek.jpまでお送り下さい。フォーマット:テンプレート(WORD)をご利用下さい(A4サイズ 1枚でお願い致します)。
順次当ホームページに掲載させていただきます。
【Proceedingsについて】
PF研究会では研究会終了後、Proceedingsの発行が義務付けられています。
ご提出頂いた資料をKEKプレプリント・レポートデータベースに
登録させていただき、
ウェブに掲載されますので、どうぞその点ご承知おき下さい。
更新日 2021-12-28