PF

PF研究会「物質・生命研究における小角散乱法の展開:現状と展望のための討論会」
Extended / advanced use of SAXS method in materials science and biology

 
2024年1月12日掲載

<趣旨>

 PFの小角散乱BL群ではポリマー、液晶、コロイドなどのソフトマテリアルや金属・無機材料のハードマテリアルといった物質科学や、タンパク質などの生命科学など多岐に渡る分野の研究者が活動しています。BLでは最先端の実験ができるツールを,よりユーザーフレンドリーな環境で使えるよう整備しており、装置としても日々ブラッシュアップされています。またPFでは、2ビーム利用が可能な開発研究多機能ビームラインの建設も進み、従来の小角散乱手法にとらわれない新しい利用方法の検討も進んでいます。
 そこで本研究会では、小角散乱法の発展的研究の可能性を探ることで,より先進的な放射光利用による小角散乱研究の今後の展望について議論します。コロナ後はじめて対面での小角散乱の研究会となり、情報交換や議論の場として活用ください。
 各分野での最近の成果に関する依頼講演数件と一般講演とともに、現在PFで進んでいるTwo-Beamビームラインに関してPF側からのアップデートしたご紹介を含むセッションを計画しています。
 3月26日午後より27日の1日半の日程で対面にて開催します。久しぶりの対面開催になり、皆様のご参加・ご発表をお待ちしております。

<概要>

日時:2024年3月26日(火)13:00~3月27日(水)15:00

場所:KEKつくばキャンパス 4号館セミナーホール

提案代表者:小角散乱ユーザーグループ代表 奥田浩司(京都大学)

世話人:高木秀彰、清水伸隆、五十嵐教之(物構研)

参加費:無料

旅費のサポート:締め切りました。
なるべく旅費をサポートさせていただきますが、予算の都合により希望に添えない場合もあります。予めご了承下さい。締切後に旅費の有無についてご連絡させていただきます。
※自宅、実家、知人宅にお泊りの場合は、宿泊費は支給されません。
※企業にお勤めの方、大学院生(発表されない場合)、学部学生、つくば在住の方には旅費、宿泊費は支給されません。
※KEK外に宿泊される場合は、宿泊費はKEKドミトリーに宿泊された場合と同等額までのサポートとなります。

       

KEKドミトリー: PFのビームタイム中ではありませんが、他のイベントもあり、バス付きの部屋数は限られております。
希望に添えない場合もありますので、予めご了承下さい。
●シングルバストイレ付き(SB) 2,600円/泊
●シングルバストイレ無し(S)  2,100円/泊
●5号棟(シングル・バス付)  3,100円/泊
※ドミトリーを利用される場合は共同利用者支援システムにユーザー登録、用務登録が必要となります。
登録方法は締切後にご連絡します。

参加申し込みを開始しました。下のリンク「参加申し込みフォーム」からお申し込みください。

重要な締切:

発表の申し込み: 2/2(金) → 2/9(金)まで延長しました。
*発表者の方は、こちらのリンクからも入力をお願いいたします。

講演並びにポスター要旨(A4 1ぺージ以内)提出締切:2/16(金)
*要旨は研究会事務局(pf-kenkyukai@pfiqst.kek.jp)までお送り下さい。

要旨テンプレート

Web申し込み締切、懇親会参加申し込み:3/1(金)

       

お問い合わせ:研究会事務局(pf-kenkyukai@pfiqst.kek.jp)までご連絡下さい。

<プログラム>

依頼講演:35分(発表30分+質疑応答5分)
口頭発表:20分(発表15分+質疑応答5分)

※研究会のProceedingsがウェブに掲載されました。(KEK Proceedings 2024-2)                                       
3月26日(火)
12:30~受付開始
13:00~13:10挨拶 船守展正(KEK物構研・放射光実験施設長)
13:10~13:20挨拶 奥田浩司(京都大)
座長:高木秀彰(KEK物構研)
13:20~13:55依頼講演1「開発研究多機能ビームライン2ビーム利用に向けて」
若林大佑(KEK物構研)
座長:菱田真史(東理大)
13:55~14:30依頼講演2 「共鳴軟X線散乱法による軽元素のメゾスコピック測定」
岩山洋士(分子研)
14:30~14:50口頭発表1「コレステロール、ラノステロール、酸化コレステロールのモデル生体膜構造への影響比較」
高橋浩(群馬大)
14:50~15:00 休憩
座長:平井光博(群馬大)
15:00~15:20口頭発表2 「天然ゴムの二軸伸長による結晶化の複雑性について」
櫻井伸一(京工繊大)
15:20~15:40口頭発表3「高分子ミセルの凝集構造と水和状態および曇点の相関性」
菱田真史(東理大)
座長:森田剛(千葉大)
15:40~16:00口頭発表4 「高速時間分解Rheo-SAXSによるシアシックニング流体の構造解析」
赤田圭史(筑波大)
16:00~16:35依頼講演3「共溶媒溶液の小角散乱データを用いたタンパク質構造への共溶媒効果の解析」
墨智成(岡山大)
16:40~17:40 ポスター発表
番号
1 「SWAXSとEXAFS併用によるMg-TM-RE合金の相変態過程と組織制御」奥田浩司(京都大)
2 「イオン液体/水混合溶媒に分散したシリカ微粒子の溶媒和構造」河野紋佳(東理大)
3 「Phosphatidylcholine とPhosphatidylethanolamine の混合リン脂質膜のラメラ構造と水和状態」藤波佳汰(東理大)
4 「リポソームへのdoxorubicin封入率にPEG修飾が及ぼす影響の評価」藤本泰輝(千葉大)
5 「Gum Ghattiの乳化微粒子構造の解析」米澤健人(奈良先端大)
6 「高温in-situ時分割SAXSによるホウケイ酸塩ガラスの分相挙動観察」富田夏奈(東工大)
7 「荷電リン脂質膜-電解質系の自己組織化構造形成」伊藤弘明(千葉大)
8 「ラボSAXSによる米粉ペーストの高次構造解析」上田美咲(CROSS)
9 「中性子小角・広角散乱装置「TAIKAN」における光照射その場構造解析環境の開発」岩瀬裕希(CROSS)
10 「DNA修復関連タンパク質HANの構造予測とX線小角散乱による検証・構造最適化」小田隆(JAEA)
11 「リン酸化率依存的なKaiC-KaiA 相互作用の変調」中尾有紗(奈良先端大)
12 「PFのSAXSビームラインの現状」高木秀彰(KEK物構研)
17:50~18:30 ユーザーグループミーティング
19:00~ 懇親会
3月27日(水)
座長:櫻井伸一(京工繊大)
9:00~9:35依頼講演4「X線回折・散乱法による結晶性ソフトマテリアルの構造とダイナミクス」
丸林弘典(京工繊大)
9:35~9:55口頭発表5 「親―疎水性ランダム共重合体の詳細構造解析」
山本勝宏(名工大)
座長:高橋浩(群馬大)
9:55~10:15口頭発表6「不均一凝集構造への展開としての超臨界ゆらぎの観測と高分子ナノ粒子間相互作用場の評価」
森田剛(千葉大)
10:15~10:35口頭発表7「GI-WAXS法を活用した剛直高分子の前駆体の複合薄膜の配向解析」
石毛亮平(東工大)
10:35~10:50 休憩
座長:上久保裕生(奈良先端大)
10:50~11:25依頼講演5 「小角散乱法による蛋白質の磁場応答性と磁覚の研究展開」
新井栄揮(量研)
11:25~12:00依頼講演6「X線・中性子溶液散乱によるマルチドメインタンパク質の溶液構造解析」
井上倫太郎(京都大)
12:00~13:00 昼食
座長:石毛亮平(東工大)
13:00~13:35依頼講演7 「コヒーレントX線によるコロイド系相転移ダイナミクスの評価」
星野大樹(東北大)
13:35~13:55口頭発表8「変性して小さくなる蛋白質の発見:SEC-SAXS法による抗体の変性構造の解析」
今村比呂志(長浜バイオ大)
13:55~14:00 準備
14:00~15:00 総合討論 司会 奥田浩司(京都大)

【Proceedingsについて】

PF研究会では研究会終了後、Proceedingsの発行が義務付けられています。
ご提出頂いた資料をKEKプレプリント・レポートデータベースに 登録させていただき、
ウェブに掲載されますので、どうぞその点ご承知おき下さい。


更新日 2024-6-25