記事一覧

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ILC の新推進組織の委員長に駒宮幸男氏

リニアコライダー国際推進委員会(LCB)の委員長就任が 予定されている、駒宮幸男東京大学教授 今年は巳年。「巳」は漢書律暦志によると「已(い)」。これ は「止む」という意味で、草木の成長が極限に達して、次の生 命が作られ始める時期、という...
トピックス

KEKのATF、垂直方向ビームサイズ100nm以下を達成

リニアコライダーの最終収束技術の実証実験を行っている、KEKの先端加速器試験施設(ATF)のATF2ビームラインの収束点において、垂直方向のビームサイズが70nm(ナノメートル)※程度まで絞られていることが確認された。 ILCで要求さ...
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東京でILC 設計報告書完成発表会

  国際リニアコライダー(ILC)計画が、新たな局面へとステップを進めた。12月15日(土)、東京・秋葉原でILC設計報告書(TDR/DBD)完成発表会が開催された。主催は先端加速器科学技術推進協議会(AAA)、高エネルギー加速器研究...
コラム

加速器図鑑:電子銃

広島大学、原子力研究開発機構、名古屋大学、KEK の共同開発による最新型の高性能な電子銃。分割型セラミックと呼ばれている部分が絶縁体。この絶縁体をはさんで陰極(カソード電極)と陽極(アノード電極)との間に500kV という高電圧がかけられる...
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「ILC でグローバル都市のモデルを」日本創成会議が提言

記者会見で提言を発表する日本創成会議 座長 増田寛也氏 画像提供:日本創成会議 7月12日(金)、「日本創成会議」が第2回提言を発表した。日本創成会議は、政策、経済、産業界労使や学識者など、各界の有識者で構成される組織。日本創成会議は、...
コラム

加速器図鑑:クライオモジュール

KEK のSTF のクライオモジュール。この黄色い真空断熱容器の中に超伝導線形加速器の心臓部が収まる。 クライオモジュールは超伝導加速器のために作られた造語である。クライオ(cryo-)とは「低温」「冷凍」などを意味する接頭辞。モジュー ...
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ヒッグス粒子:何がそんなにすごいのか

7月4日、欧州合同原子核研究機関(CERN:スイス)から発信されたニュースが新聞各紙の一面を飾り、テレビ番組でもこぞって取りあげられた。そのニュースとは「ヒッグス粒子らしき新粒子の発見」だ。その新粒子は、本当にヒッグス粒子かどうかまだわかっ...
コラム

加速器図鑑:ビームパイプ

KEK の先端加速器試験施設(ATF) の最終収束ビームライン。たくさん並んでいる赤い八角形のものが収束用電磁石。その中心部を貫いて銀色のパイプ、ビームパイプ、が続いている。 ビームパイプとは文字通りパイプである。太さは加速器によって異な...
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リニアコライダー早期実現を提言 答申公開:高エネルギー物理学分野の将来計画

インタビューにこたえる 森俊則 将来計画検討小委員会委員長 高エネルギー物理の実験は、大規模な研究施設が必要だ。そのため、ひとつの研究プロジェクトの計画の実現には、構想から設計、そして建設と、長期間にわたる膨大な準備が必要とされる。高エネ...
コラム

加速器図鑑:導波管

KEK の ATF(先端加速器試験施設)の線形加速器に使われている導波管。左の壁面に走っている銅の四角い管が導波管である。 導波管という言葉を聞いてもほとんどの読者は「?」と思うだけだろう。でも水道管、ガス管はすぐにわかるはずだ。ご存知の...