ビームラインの最新整備状況についてお知らせします。(2016年10月現在)
2016年10〜12月期のPFトップアップ運転予定について(2016.06.28)
http://www2.kek.jp/imss/notice/2016/06/281300.html2016年10月から12月までの期間は、5-6月と同様な1日3回の定時入射運転を基本とし、それに加えて、可能な限りTop-Up連続入射運転の時間帯を増やすように、以下の方針で運転を行います。
2017年度中は、SuperKEKB第2期運転のための入射器工事が予定されています。PFおよびPF-ARは、SuperKEKBと入射器を共有しているため、この入射器工事期間中は停止となります。2017年度の入射器工事期間として連続した5ヶ月間を予定しており、残りの7ヶ月間でPFおよびPF-ARの運転時間を確保します。具体的な運転スケジュールが決まり次第、お知らせします。
2016、2017年度のPF-AR運転予定について(2016.06.17)
http://www2.kek.jp/imss/notice/2016/06/171730.html現在、PF-AR直接入射路とPF-ARの繋ぎ込み工事を行っています。工事後の2017年1-3月期につきましては、工事部を含む加速器の立ち上げおよび放射線変更申請等の作業を行うため、この時期のPF-ARの運転は立ち上げ運転のみとし、ユーザー・ビームタイムの配分は行いません。PF-ARのユーザー運転の再開は、2017年度4月から予定しています。
BL-13は、角度分解真空紫外光電子分光、高分解能内殻光電子分光、高分解能軟X線吸収分光を駆使して、有機薄膜・分子吸着系の表面科学、有機デバイス科学、触媒化学等に関する研究を行うことができるように整備されております。また、フリーポートを用意しておりますので2m×2m程度の大きさの装置であれば持ち込んでの実験が可能です。
2015年2月にAPPLE-II型の可変偏光アンジュレータが設置され、48~1,600 eVの水平直線偏光、102~1,600 eVの垂直直線偏光、74~700 eVの左右円偏光、59~1,600 eVの左右楕円偏光を利用できるようになり、光強度も1桁程度向上しました。最高光エネルギー分解能は244eV近辺でE/ΔE ≒12,200(円偏光)、401eV近辺でE/ΔE ≒10,400です。
BL-20Bではモノクロメータと下流シャッタ(DSS)の間にパルスモータ駆動水冷四象限スリット(旧BL-15B水冷スリットを再利用)を増設しました。これにより①白色利用時でのダブルスリット配置,②単色利用時にモノクロメータへの熱負荷変化させずにビームサイズを変更することが可能になります。
NW2Aでは本年度4月よりSIP国プロ(KEK代表:木村正雄教授)による放射光X線顕微鏡導入のための実験ハッチ改造工事が進められています。実験ハッチ拡張のためPF-AR北実験棟の壁の一部を取り除く工事とそれに伴う補強工事が9月までにほぼ終わり、今後は取り除いた壁の後方スペースを利用した実験ハッチの拡張工事が行われる予定です。全ての工事は2017年2月頃に終了し、2017年4月から運用を再開する予定です。
これまでのお知らせは【実験装置・施設】ー【ビームラインの最新整備状況】から見ることができます。