PF

2021PF-S001 : X線マルチコントラスト・ズーミング光学系の開発

実験責任者:平野 馨一 准教授(基盤技術部門)

放射光によるX線イメージングでは、これまで固定倍率の光学系が主に利用されてきたため、試料内の関心領域を最適倍率で観察するのが容易ではないという問題があった。そこで、この問題を解決するために、これまで放射光実験施設・基盤技術部門のX 線光学チームが中心となって、倍率を連続的に変更可能なズーミング光学系の開発に取り組んできた。本課題では、そのさらなる発展を目指して、主に以下の四つの実験を行う。

  1. 非対称結晶によるマルチコントラスト・ズーミング光学系の開発(主担当:平野 馨一)
  2. FZP によるマルチコントラスト・ズーミング光学系の開発(主担当:若林 大佑)
  3. 光学素子評価(主担当:杉山 弘)
  4. CT 解析プログラムの評価(主担当:西村 龍太郎)

氏名 所属
平野 馨一 放射光実験施設・基盤技術部門
若林 大佑 放射光実験施設・基盤技術部門
杉山 弘 放射光実験施設・基盤技術部門
柴崎 裕樹 放射光実験施設・測定装置部門
西村 龍太郎 放射光実験施設・基盤技術部門
鈴木 芳生 放射光実験施設・基盤技術部門
五十嵐 教之 放射光実験施設・基盤技術部門
船守 展正 放射光実験施設長
実施年度 2021, 2022
使用ビームライン BL-14B, BL-20B, AR-NE1A

成果

  1. K. Hirano, H. Sugiyama, R. Nishimura, D. Wakabayashi, Y. Suzuki, N. Igarashi and N. Funamori, X-ray zooming optics for analyzer-based multi-contrast computed tomography. J. Synchrotron Rad., 29, 787-793 (2022), doi:10.1107/S1600577522001412
  2. D. Wakabayashi, Y. Suzuki, Y. Shibazaki, H. Sugiyama, K. Hirano, R. Nishimura, K. Hyodo, N. Igarashi and N. Funamori, X-ray zooming microscopy with two Fresnel zone plates. Rev. Sci. Instrum., 93, 033701 (2022), doi:10.1063/5.0070720


Last updated: 2022-6-21