PFは学術貢献やイノベーション創出による科学技術の振興を目標として、多くの研究開発事業に積極的に取り組んでいます。主な事業を以下にご紹介します。
本事業は、物質・材料を構成し、その機能・特性を決定する元素の役割・性格を研究し、物質・材料の機能・特性の発現機構を明らかにすることで、希少元素や有害元素を使うことなく、高い機能をもった物質・材料を開発することを目的としています。
このプロジェクトにおいてPFは下記の2つの拠点研究に参画しています。
材料技術を基盤に、航空機産業を裾野産業も含め、育成、拡大することを目標としています。 この目標を達成するために、(a)航空機用樹脂の開発とFRPの開発、(b)耐環境性セラミックスコーティングの開発、(c)耐熱合金・金属間化合物等の開発、(d)マテリアルズインテグレーションの4つからなる研究開発項目を掲げ、強く、軽く、熱に耐える革新的材料を開発し、航空機を始めとした輸送機器・発電等産業機器への実機適用を行うとともに、エネルギー転換・利用効率向上を実現します。
実施期間:平成26年度〜平成30年度
本事業はわが国が直面する重要な課題の達成に向けた基礎研究を推進し、科学技術イノベーションを生み出す創造的な新技術を創出することを目的としています。様々なプログラムがあり、PFでは以下のプログラムで課題が採択されています。
CREST:課題達成型基礎研究を推進し革新的技術シーズの創出を目指すチーム型研究
さきがけ:未来のイノベーションの芽を育む個人型研究
ACCEL:萌芽的かつ有望な研究成の技術的成立性の証明・提示・権利化を推進
光科学技術及び量子ビーム技術(以下、光・量子ビーム技術 )は、新しい原理・現象の解明にとどまらず、新素材の開発や品種改良、創薬などの様々な領域で活用されており、我が国の科学技術全体を支える重要な基盤技術の一つです。本事業は、光・量子ビーム技術の分野間融合を含めた様々な可能性へのチャレンジにより、境界領域を開拓することを目指しています。
実施期間:平成25年度〜
レーザーとプラズマ技術を融合し、小型・高出力でユビキタスな光量子ビーム装置を実現します。開発した技術を設備診断・セキュリティー、先進医療などに応用し、安全・安心・長寿社会を実現します。
実施期間:平成27年度〜平成30年度
レアメタルは自動車、IT製品等の特に付加価値の高い工業製品の製造等に必須の鉱物資源であり、安定供給確保が重要な課題であることから、資源探査支援システムの開発と運用が進められています。その一環として各種地質・鉱物資源データの追加・統合化が取り組まれており、PFは鉱物資源データの分析で貢献しています。
実施期間:
本事業は日本の産業競争力の強化および基盤研究の活性化を目指し、産業界で共通する技術的課題「技術テーマ」の解決に資する大学等による基盤研究を、JSTが推進する競争的資金制度です。また、産と学の対話の場である「産学共創の場」を構築し、産業界の視点や知見を基礎研究にフィードバックすることで、「技術テーマ」の解決を加速します。
実施期間:平成22年度~
PFでは小野寛太准教授による「磁気構造可視化に基づく保磁力モデルの構築」が採択されています。
本事業は我が国の優れた研究成果を世界に発信することを視野に入れ、我が国の競争力の源泉となり得る科学技術を、諸外国や地域と連携することにより相乗効果を発揮させ、相互に発展させることを目指した競争的資金事業です。
実施期間:平成21年度~
PFでは小野寛太准教授による「イリジウムを代替するホイスラー合金」が採択されています。
X線自由電子レーザー施設(SACLA)の利用研究を推進し、早期に成果を創出することにより今後の利用研究の開拓、イノベーションの推進や国際競争力の強化、更には将来につながる新たな科学の開拓を目指しています。
実施期間:平成24年度〜平成28年度
PFでは以下の課題が採択されています。
本事業は、大学や独立行政法人等の研究機関等が保有する先端研究施設・設備について、産業界をはじめとする産学官の研究者等への共用を促進するとともに、これらの施設・設備のネットワーク化や先端性向上等を併せて支援することで、多様なユーザーニーズに効果的に対応するプラットフォームを形成し、「科学技術イノベーションによる重要課題の達成」、「日本企業の産業競争力の強化」、「研究開発投資効果の向上」に貢献することを目的としています。
実施期間:平成25年度~平成27年度
PFでは本事業により企業ユーザの新規利用に対する無償利用制度「トライアルユース」を実施するほか、光ビームプラットフォームの代表機関として高度化利用支援を進めています。
本事業は新成長戦略で掲げられている創薬・医療技術支援基盤を確立するため、新創薬・医療技術の優れた研究成果を企業との共同研究や橋渡し研究等を通して、我が国の経済成長を支える最適かつ強力な連携を進める体制を整備し、創薬・医療技術研究を推進しようとするものです。
実施期間:平成24年度~
KEKは本事業において解析拠点における拠点代表機関として、本事業を積極的に進めています。
創薬等支援技術基盤プラットフォーム
本事業は、複数の研究機関が連携してコンソーシアムを形成し、若手研究者や研究支援人材に対して、流動性を高めつつ、安定的な雇用を確保するために、国内外の研究機関、企業等とも連携してキャリアアップを図る仕組みを構築し、海外や企業等含めた多様な場で活躍する研究者と高度な研究支援人材を育成するための取組です。
「つくばイノベーションアリーナナノテクノロジー拠点(TIA-nano)」と京都大学ナノテクノロジーハブ拠点によるナノテクキャリアアプアライアンス(Nanotech CUPAL)の提案が採択され、KEKはTia-nanoの一員として活動を進めています。
実施期間:平成26年度~平成30年度(予定)