表面科学研究部門は,表面および界面に特有の機能に着目し,放射光をはじめとする様々なプローブを用いた実験手法を駆使して,それらの機能の発現機構を解明するとともに,新たな機能性物質を創成することを目指しています。単に既存の手法を利用するだけではなく,放射光実験施設や加速器研究施設・加速器第六研究系と協力して,新たな表面観察手法の開拓も行います。
原子レベルで制御された磁性薄膜は,垂直磁気異方性や巨大磁気抵抗効果など,バルク磁性体には無い特長を示すことから,いわゆるスピントロニクス材料として利用されています。また,化学反応を促進させるために欠かせない触媒は,その表面において化学種の吸着,拡散,反応,脱離といったプロセスを協奏的に進行させることで,高い選択性と反応速度を実現しています。こうした機能性物質において,その性能の鍵を握るのは,動作中の表面・界面の状態です。本グループでは,深さ分解XAFS/XMCD法,波長分散型XAFS法など,新たな発想に基づく実験手法を開発し,表面・界面が働いている状態をその場で観る(オペランド観察する)ことによって,磁性薄膜や触媒の機能発現機構を解明するとともに,より高い機能を示す物質を創成することを目指しています。
メンバー:雨宮健太(教授),阪田薫穂(准教授),鈴木真粧子(群大院理工),北村未歩(QST),
メンバー・連絡先 | 主な研究内容 | リンク | |
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雨宮 健太 [教授・物構研副所長・放射光科学第一研究系主幹・量子ビーム連携研究センター長]e-mail:kenta.amemiya@kek.jp居室:4号館235号室 |
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阪田 薫穂 [准教授]e-mail:kaoruho.sakata@kek.jp居室:4号館225号室 |
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