PF

PF研究会「BioSASが拓く生体高分子の分子間相互作用解析の最前線」
PF Workshop "Frontiers of the Intermolecular Interactions Analysis of Biomolecules promoted by BioSAS"

 
2019年7月2日掲載

<趣旨>

 タンパク質科学においては,より複雑な系を対象にするようになり,離合集散を伴う準安定なシステムの構造(状態)解析を実現すべく,特にテクノロジー分野においてパラダイムシフトが起きている。その中にあって,タンパク質溶液試料を測定解析する小角散乱法は古典的な手法でありながら時代の変化に追従し,BioSAXS(Biological Small-Angle X-ray Scattering) やBioSANS(Biological Small-Angle Neutron Scattering)と呼ばれるほどに一般的な構造解析手法の一つとして一定の地位を築いている。これは近年,すさまじい進歩を遂げている低温電子顕微鏡による多分散系構造解析をはじめとする,他の解析手法を組み合わせた相関構造解析(Hybrid approach)において,溶液と結晶/凍結状態,物理化学量と構造を結びつける唯一の手法であることによる。その中にあって,放射光や中性子施設のBioSASにおいても,ビームラインや試料周辺装置の近代化が求められ,Photon Factoryでは,創薬等プラットフォーム事業(PDIS/BINDS)等の基でビームラインの整備・高度化を進め,現在では国内における一大拠点を形成しつつある。ハードウェアの近代化は測定法そのものにも大きな進展をもたらし,ゲル濾過と組み合わせたSEC-SAXS/SANS法(Size-Exclusion Chromatography SAXS/SANS)が開発され,これまで不可能だった多分散状態の試料を単離しながら計測することが可能になった。一方で,SEC-SAXS/SANSに関しては測定後のデータの解釈が単純では無く,その道のエキスパートですら解析上の困難に直面しており,ハードウェアの開発に加え,ソフトウェアの充実を図る必要がある。世界に目を向けると,新規の反復構造因子回復アルゴリズムによってSAXSのデータからAb initioに電子密度を導出するプログラムDENSSなども公開され,新たな局面を迎えている。このような状況から,BioSAXS/BioSANSを利用する生命科学研究者が集い,最新の測定と解析に対する新たな視点での相互理解・更なる融合発展を果たすために,本研究会を企画した。

<概要>

日時:2019年9月11日(水)13:00~12日(木)12:30

Date:September 11th (wed) to September 12th (thu), 2019

会場:KEKつくばキャンパス 4号館セミナーホール(M02) (KEKキャンパスマップ

Venue:Seminar Hall at Yon-Go-Kan Bldg. (Bldg#: M02),(Access to Tsukuba Campus, KEK Tsukuba Campus

提案代表者:清水伸隆(KEK),杉山正明(京都大学),井上倫太郎(京都大学),上久保裕生(奈良先端科学技術大学院大, KEK)

所内世話人:清水伸隆(KEK)

参加費:無料

旅費のサポート:なるべく旅費をサポートさせていただきますが、予算の都合により希望に添えない場合もあります。
        予めご了承下さい。締切後に旅費の有無についてご連絡させていただきます。
        ※自宅、 実家、知人宅にお泊りの場合は、宿泊費は支給されません。
        ※企業にお勤めの方、大学院生(発表されない場合)、学部学生、つくば在住の方には旅費、宿泊費は支給されません。
        ※KEK外に宿泊される場合は、宿泊費はKEKドミトリーに宿泊された場合と同等額までのサポートとなります。

KEKドミトリー:PFのビームタイム中ではありませんが、他のイベントもあり、バス付きの部屋数は限られております。
        希望に添えない場合もありますので、予めご了承下さい。
          ●シングルバストイレ付き(SB) 2,000円/泊
          ●シングルバストイレ無し(S)  1,500円/泊
        ※ドミトリーを利用される場合は共同利用者支援システムにユーザー登録、用務登録が必要となります。
         登録方法は締切後にご連絡します。

懇親会:9月11日(水)講演終了後を予定しています。奮ってご参加下さい(会費:学生2000円、一般4000円(予定))。

重要な締切:
  ドミトリー・旅費申し込み:   8月20日(火) ⇒締め切りました。
  Web参加申し込み:       8月30日(金) ⇒締め切りました。
  懇親会参加申し込み:      8月30日(金) ⇒締め切りました。

お問い合わせ:研究会事務局(pf-kenkyukai@pfiqst.kek.jp)までご連絡下さい。

<プログラム>

※研究会のProceedingsがウェブに掲載されました。(KEK Proceedings 2019-1)。    
 9月11日(水) 4号館セミナーホール(日本語)
 Sep.11th (wed)  Seminar Hall at Yon-Go-Kan Bldg. (Japanese)
12:30~ 受付開始/Open
13:00~13:10  はじめに/Opening remarks
Session1:測定・解析手法/New methods in BioSAS
13:10~13:50 SEC-SAXS@SSRL
松井勉(スタンフォード大)
13:50~14:30 SEC-SAXS@Photon Factory
清水伸隆(KEK)
14:30~15:10 Laboratory-scale SAXSによるSEC-SAXS及びAUC-SAS法へのアプローチ
井上倫太郎(京都大学)
15:10~15:50 連続滴定X線溶液散乱測定を利用した分子複合系における多成分平衡状態の解析
米澤健人、清水伸隆(KEK)、上久保裕生(奈良先端科学技術大学院大学, KEK)
15:50~16:20 coffee break
Session2:SAS関連の相関解析/Hybrid approarch using BioSAS
16:20~17:00 金属イオンを用いたSAXSとNMRによるマルチドメインタンパク質の動的構造解析
斉尾智英(北海道大学)
17:00~17:40 てんかん関連リガンドー受容体複合体LGI1-ADAM22の相関構造解析
深井周也(東京大学)
17:40~18:20 生体系の分子シミュレーションの展開とSAXSとの連携
池口満徳(横浜市立大学)
18:45~20:45 懇親会(研究本館ラウンジ)
 9月12日(木) 4号館セミナーホール (英語)
  Sep.12th (thu)  Seminar Hall at Yon-Go-Kan Bldg. (English)
Session3:Special & Keynote Lecture
9:00~10:10 (Special Lecture) Ab initio electron density determination directly from solution scattering data
Thomas Grant (University at Buffalo, The State University of New York)
10:10~10:30 coffee break
10:30~11:25 (Keynote Lecture) Cyanobacterial circadian clock system through the chemistry of rhythm, structure, and evolutionary diversity
Shuji Akiyama (Institute for Molecular Science)
11:25~12:20 (Keynote Lecture) SAXS/SANS hybrid approach
Masaki Sugiyama(Kyoto University)
12:20~12:30 Closing remarks
12:30 End

<講演者の皆様へ>

【発表時間について】

発表時間は質疑応答10分を含みます。
よろしくお願いいたします。

【要旨について】

要旨提出期限:8月2日(金)までにpf-kenkyukai@pfiqst.kek.jpまでお送り下さい。
フォーマット:テンプレート(WORD)をご利用下さい(A4サイズ 1枚の半ページ程度でお願い致します)。
順次当ホームページに掲載させていただきます。

【Proceedingsについて】

PF研究会では研究会終了後、Proceedingsの発行が義務付けられています。
ご提出頂いた資料をKEKプレプリント・レポートデータベース(https://www.i-repository.net/il/meta_pub/G0000128Lib)に
登録させていただき、ウェブに掲載されますので、どうぞその点ご承知おき下さい。

【Satellite meeting】

Marriage of Computational and Experimental Techniques for Solution Small-angle Scattering




更新日 2019-10-28