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PF研究会「X線干渉計と縦型ウィグラーを用いた超高感度画像計測の現状と将来展望」
Present status and future prospect of ultra-high-sensitive X-ray imaging using crystal X-ray interferometer and vertical wiggler

 
2020年1月20日掲載

***開催は延期となりました。 開催日程が決まりましたらホームページにてお知らせ致します。(2020/3/16掲載)。***

<趣旨>

 超高感度な非破壊三次元画像計測法として、X線干渉計を用いてサンプル内部の密度分布を検出する位相イメージング法が実現されている。密度分解能はサブmg/cm3に達し、腫瘍の無造影可視化やヒト胚子の高精細な解析等のバイオメディカルへの適用に加え、リチウムイオンバッテリー(LIB)の電解液イオン濃度のオペランド観察などの産業利用、南極古氷中に含まれるエアハイドレートの三次元可視化など地球環境への適用など、各種のオンリーワン計測が行われている。
 安定した上記撮像にはX線干渉計のナノ・ピコレベルの超精密な位置制御が不可欠であるが、耐振動特性を考慮した光学配置では通常の放射光(横発散)の場合、利用効率が極端に低下してしまう。このため、BL14に設置されている世界で唯一の縦型ウィグラー(縦発散の放射光)を利用することで、初めて実用的な撮像を実現できている。今後、同縦型ウィグラーが更新・改良された場合、オンリーワンの本X線干渉法が更に発展・展開すると期待される。
 本研究会では、X線干渉法を用いた各分野での観察例の紹介に加え、ウィグラーの更新によりどのような新たなサイエンスの展開が期待できるのかという点に主眼を置き、分野を超えて参加者各位で積極的な検討議論を行う予定である。 。

<概要>

日時:2020年3月26日(木)13時~27日(金)15時まで

会場:KEKつくばキャンパス 4号館1階セミナーホール(KEK交通アクセス, KEKキャンパスマップ

共催:PFユーザーアソシエーション(PF-UA)

協賛:九州シンクロトロン光研究センター

提案代表者:米山明男(九州シンクロトロン光研究センター)

所内世話人:本田融(KEK加速器)、岸本俊二、平野馨一、兵藤一行(KEK物構研放射光)

参加費:無料

ポスター発表:ポスター発表を希望される方は、申し込みフォームにてお申込み下さい。

旅費のサポート:なるべく旅費をサポートさせていただきますが、予算の都合により希望に添えない場合もあります。
        予めご了承下さい。締切後に旅費の有無についてご連絡させていただきます。
        ※自宅、 実家、知人宅にお泊りの場合は、宿泊費は支給されません。
        ※企業にお勤めの方、大学院生(発表されない場合)、学部学生、つくば在住の方には旅費、宿泊費は支給されません。
        ※KEK外に宿泊される場合は、宿泊費はKEKドミトリーに宿泊された場合と同等額までのサポートとなります。

KEKドミトリー:他のイベントもあり、バス付きの部屋数は限られております。
        希望に添えない場合もありますので、予めご了承下さい。
          ●シングルバストイレ付き(SB) 2,000円/泊
          ●シングルバストイレ無し(S)  1,500円/泊
        ※ドミトリーを利用される場合は共同利用者支援システムにユーザー登録、用務登録が必要となります。
         登録方法は締切後にご連絡します。

技術交流会参加費:1000円を予定

                            

重要な締切:
  旅費・ドミトリー申し込み:  2020年2月3日(月)12時←締め切りました。
  ポスター発表申し込み:    2020年2月14日(金)12時←締め切りました。
  要旨提出:          2020年2月28日(金)12時
  ウェブ参加申し込み/懇親会: 2020年3月16日(月)12時
  

お問い合わせ:研究会事務局(pf-kenkyukai@pfiqst.kek.jp)までご連絡下さい。

<プログラム>

3月26日(木)
12:00~ 受付開始
13:00〜13:05 趣旨説明
13:05〜13:10 挨拶 小杉 信博(KEK物構研・所長)
13:15〜13:25 PFの運営方針
 船守 展正(KEK物構研・放射光実験施設長)
13:25〜13:40 BL-14Cの状況報告
 兵藤 一行(KEK物構研放射光)
13:40〜14:10 超伝導磁石の精密磁場設計手法と応用
 阿部 充志(KEK超伝導低温工学センター)
14:10〜14:30 二次元半導体検出器SOIPIXシリーズのPFにおける応用状況と今後の開発
 西村 龍太郎(KEK物構研放射光)
14:30〜14:50 X線干渉計とX線光学
 平野 馨一(KEK物構研放射光)
14:50〜15:10 (休憩)
15:10〜15:40 温度制御下での位相コントラストX線CT測定:低温条件下におけるガスハイドレートの三次元観察
 竹谷 敏 (産業技術総合研究所)
15:40〜16:10 位相イメージングを用いたX線エラストグラフィの基礎的検討
 亀沢 知夏(総合研究大学院大学)
16:10〜16:30 X線サーモグラフィーによる熱伝搬可視化の試み
 米山 明男(九州シンクロトロン光研究センター)
16:30〜17:30 企業展示各社のショートプレゼンテーション
17:30~ 技術交流会+ポスター展示
3月27日(金)
9:00〜9:30 位相イメージングのヒト発生学への展開
 山田 重人(京都大学)
9:30~9:50 位相差X線CTを用いたヒト胚子筋骨格系の三次元可視化
 山口 豊(京都大学)
9:50〜10:10 位相コントラストX線CTによるエタノール固定ラット脳の白質イメージング
 Thet Thet Lwin(北里大学)
10:10〜10:30 (休憩)
10:30~11:00 CT画像再構成法の技術革新と深層学習への期待
 工藤 博幸(筑波大学)
11:00~11:30 縞走査法を用いた干渉縞X線イメージングにおける高速・高精度なエラー補正手法の提案
 橋本 康(東北大学多元物質科学研究所)
11:30~12:00 位相コントラストCT再構成ソフトウェアシステムの試作
 湯浅 哲也(山形大学)
12:00~13:15 昼食+企業展示+ポスター展示
13:15~13:45 位相コントラストX線イメージングによる蓄電・発電デバイスのオペランド計測
 高松 大郊((株)日立製作所 研究開発グループ基礎研究センタ)
13:45~14:05 X線位相イメージング法の微化石,特に紡錘虫類とコノドント類古生態研究への応用の可能性
 一田 昌宏(豊橋市自然史博物館)
14:05~14:25 位相コントラストX線イメージング法による食品の観察
 篠崎 純子(日清製粉グループ本社 R&D・品質保証本部基礎研究所)
14:25~14:40 まとめと将来展望

<講演者の皆様へ>

【発表時間について】

発表+議論20分程度を予定しています。

【要旨について】

要旨提出期限:2月28日(金)までにpf-kenkyukai@pfiqst.kek.jpまでお送り下さい。
フォーマット:テンプレート(WORD)をご利用下さい(A4サイズ 1枚でお願い致します)。
順次当ホームページに掲載させていただきます。

【Proceedingsについて】

PF研究会では研究会終了後、Proceedingsの発行が義務付けられています。
ご提出頂いた資料をKEKプレプリント・レポートデータベース(https://www.i-repository.net/il/meta_pub/G0000128Lib)に
登録させていただき、ウェブに掲載されますので、どうぞその点ご承知おき下さい。





更新日 2020-3-16