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トリスタン計画報告書TOP
 高エネルギー物理学研究所長挨拶
 高エネルギー委員会委員長挨拶
 1. は じ め に
 2. トリスタン計画の概要
 3. 研 究 成 果
 概略
標準理論の精密検証とその予言する新しい現象の発見
標準理論を越える新しい現象の探索
 超対称性粒子の探索
磁気モノポールの探索
クォーク、レプトンの複合性
第2の Z 粒子(Z')
エネルギー精査実験
光子・光子コライダーとして
実験技術の開発
 4. トリスタンと加速器科学
 5. 周辺分野との関わり
 6. ま と め
 List of Figures
 List of Tables
 グラビア写真集
 
3. 研究成果

3.3 標準理論を越える新しい現象の探索

3.3.4 第2の Z 粒子(Z')


標準理論を内部に含む大統一理論を構築しようとすると自発的対称性の破れの結果、標準理論のゲージ粒子(光子、Z0±Z0)のほかに第2の Z 粒子(Z')の存在が予言されることがある。しかし質量を予言する能力はなく、実験による探索が期待されている。トリスタンは Z0 の効果に埋没しないエネルギー領域であるため、もし Z' が100〜500 GeV領域に存在すると、クォークやレプトン対生成断面積や前後方非対称度にZ' の干渉効果が現われる可能性がある。特に、PETRAの実験は標準理論の期待値よりレプトン対生成断面積が2〜3%低い傾向を示し、超弦理論から予言される Z' 粒子の影響とも解釈できるため、精度の良いトリスタン実験の結果が待たれていた。この探索の結果を他の実験の結果と共に表10に示すが、ここに挙げた質量領域には Z' が存在しないことが明らかになった。その後、フェルミ研のCDF実験が Z' に関する直接探索結果を発表し、超弦理論から予言される Z' 粒子の可能性はほぼ否定されている。


 

実験グループ発表年 1 (GeV)η (GeV)

  UA21987180 
  UA11989173 
  VENUS1990 ee426125
  TRISTAN1992 ee430145
  CDF1992412340
  L31993 ee 100
  CDF1995505440

  Table 10: Z' の質量の下限値

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