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3. 研究成果 3.3 標準理論を越える新しい現象の探索 3.3.4 第2の 粒子(') 標準理論を内部に含む大統一理論を構築しようとすると自発的対称性の破れの結果、標準理論のゲージ粒子(光子、±、)のほかに第2の 粒子(')の存在が予言されることがある。しかし質量を予言する能力はなく、実験による探索が期待されている。トリスタンは の効果に埋没しないエネルギー領域であるため、もし ' が100〜500 GeV領域に存在すると、クォークやレプトン対生成断面積や前後方非対称度に−' の干渉効果が現われる可能性がある。特に、PETRAの実験は標準理論の期待値よりレプトン対生成断面積が2〜3%低い傾向を示し、超弦理論から予言される ' 粒子の影響とも解釈できるため、精度の良いトリスタン実験の結果が待たれていた。この探索の結果を他の実験の結果と共に表10に示すが、ここに挙げた質量領域には ' が存在しないことが明らかになった。その後、フェルミ研のCDF実験が ' に関する直接探索結果を発表し、超弦理論から予言される ' 粒子の可能性はほぼ否定されている。
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