施設
物構研の研究施設
物質構造科学研究所は電子加速器から発生する放射光と低速陽電子、 陽子加速器が生み出す中性子とミュオンを利用し、 原子レベルから高分子、生体分子レベルにいたる幅広いスケールの物質構造と機能を、 総合的に研究しています。これらの研究施設は、国内外の大学や公的研究機関の研究者に無償で公開しています。
放射光実験施設 -Photon Factory-
光(Photon)の工場(Factory)の愛称で親しまれているPFリングは、軟X線から硬X線まで利用できる日本で初めての放射光専用光源として1982年に完成しました。数度の大改造を経て輝度を高めるとともに、最新技術の実験装置の整備により、世界最先端の研究の場を提供しています。また、PF-AR(アドバンスト リング)は、世界にも類を見ない大強度パルス放射光源で、時間分解実験などに威力を発揮しています。両リング合わせて、約50の実験ステーションで実験が行われています。
物質・生命科学実験施設
大強度陽子ビームから発生させた中性子とミュオンを利用する研究施設です。物構研では5台の中性子装置群と世界最高強度のパルスミュオンビームを利用できるミュオン分光器を持ち、大学・産業界への供用を行っています。
低速陽電子実験施設
電子線形加速器(ライナック)からの電子ビームから生成された低速陽電子ビームを使い、物質の構造や機能を研究するための施設です。
現在Ps-(ポジトロニウム負イオン)実験装置および、Ps- TOF(ポジトロニウム飛行時間)測定装置が共同利用されています。