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BL-13A/B: 表面化学研究用真空紫外軟X線分光ステーション

概要

ビームライン群  第1分科(光電子分光)
主な手法
  • 内殻光電子分光,角度分解紫外光電子分光
  • 軟X線吸収分光
特徴
  • 48-2,000 eVの水平直線偏光,102-2,000 eVの垂直直線偏光,74-700 eVの左右円偏光,59-2,000 eVの左右楕円偏光が利用可能です。
  • 13Bの第一焦点位置には光電子分光装置が常設されており,約80 μm(水平) × 15 μm(垂直)の微小スポットを利用した光電子分光,軟X線吸収分光を行うことができます。
  • 13Bの第二焦点位置にはユーザー持込みの準大気圧X線光電子分光装置が設置されています。
  • 第一焦点と第二焦点の中間位置には試料温度を精密に制御できるユーザー持込みの光電子分光装置が設置されています。
  • 13Aのフリーポートに持ち込み装置を設置して実験できます。
主な研究分野
  • 表面化学
  • 有機薄膜
  • 固体物理学
担当者
  • 間瀬 一彦 mase★post.kek.jp
  • メールアドレスは★を@に変えてご利用ください。
備考
  • 類似のエネルギー領域をカバーする他のビームライン(アンジュレータ:BL-2A/B, 16A, 19A/B,28A/B 偏向電磁石:BL-3B,7A, 11A, 11D)との使い分けが有効なので,担当者にご相談ください。

スペック

光源
  • 2.5GeV PFリング 可変偏光アンジュレーター (APPLE-II)
光学系
  • 可変偏角不等刻線間隔平面回折格子分光器
  • 後置集光鏡(トロイダルミラー)
エネルギー範囲
  • 水平直線偏光:48–2000 eV
  • 垂直直線偏光:102–2000 eV
  • 左右円偏光:74–700 eV
  • 左右楕円偏光59–2000 eV
エネルギー分解能(ΔE/E)
Gr, スリット条件 光エネルギー
64.1eV 244.3eV 401eV 867eV
Gr 300本/mm、スリット幅30μm 1/10000 1/3600 - -
Gr 300本/mm、スリット幅100μm 1/6500 1/2900 - -
Gr 1000本/mm、スリット幅30μm - 1/7700 1/7100 1/7200
Gr 1000本/mm、スリット幅100μm - 1/5200 1/5000 1/4000
ビームサイズ
  • BL-13Bの第一焦点位置:80 μm (H) x 15 μm (V) 程度
  • BL-13Bの第二焦点位置:630 μm (H) x 120 μm (V) 程度
  • BL-13Aの第一焦点位置:420 μm (H) x 80 μm (V) 程度
ビーム強度
  • 1013 - 109 photons/s

BL-13Aにおける光子数の実測値。LHRは水平直線偏光,LVSは垂直直線偏光,E+Sは楕円偏光,C+Sは円偏光,E1は1次光,E3は3次光,E5 は5次光,Grは回折格子を表わします。
公開している装置
  • 光電子分光装置、オミクロン型試料ホルダーを採用

    光電子分光装置、試料作製装置の概要
検出器
  • 試料電流,マイクロチャンネルプレート
リモート/メールイン測定
  • 不可
特記事項
  • 炭素K吸収端(hν = 275~295 eV)における光強度の低下は最大4%程度
  • BL-13Bには高次光除去ミラー、フィルターを設置/li>
  • 試料サイズは10 mm 角程度以下を推奨
  • BL-13Aでは装置持ち込み可,BL接続部の推奨圧力は10-6 Pa以下,放射光高さは床から約1200 mm

    実験エリアの平面図

参考文献

  1. K. Amemiya and T. Ohta, J. Synchrotron Rad., 11, 171 (2004), doi:10.1107/S0909049503023598 : [分光器]
  2. K. Mase et al., AIP Conf. Proc., 1234, 703 (2010), doi:10.1063/1.3463308 : [ビームライン]
  3. A. Toyoshima et al., J. Vac. Soc. Jpn., 54, 580 (2011), doi:10.3131/jvsj2.54.580 : [ビームライン]
  4. A. Toyoshima et al., J. Phys.: Conf. Ser., 425, 152019 (2013), doi:10.1088/1742-6596/425/15/152019 : [ビームライン]
  5. A. Toyoshima et al., J. Synchrotron Rad., 22, 1359 (2015), doi:10.1107/S1600577515015040 : [ビームライン,13B]
  6. K. Tsuchiya et al., AIP Conf. Proc., 1741, 020023 (2016), doi:10.1063/1.4952802 : [可変偏光アンジュレーター (光源)]
  7. K. Ozawa et al., to be submitted: [顕微光電子分光,顕微軟X線吸収分光]

成果一覧

KEK放射光共同利用実験研究成果データベース(BL-13A/Bの成果)

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Last updated: 2021-9-30