ビームライン群と実験課題審査分科
PFでは、全てのビームラインを10の測定手法グループと、それらを束ねた6のビームライン群に分類して運用しています。
2021年度に申請される実験課題より、ビームライン群に対応した審査分科で審査されることになりました。このため、申請者が希望審査分科を指定する必要がなくなりました。
第1分科
主なサイエンス分野・キーワード:表面科学、原子分子科学、構造物性学、放射線生物学、材料科学、地球惑星科学、環境科学、電子物性学、磁性材料学、触媒化学、分析化学、軟X線光学、医学利用、検出器開発、光学素子評価
主な手法:光電子分光、軟X線吸収分光、軟X線顕微鏡、共鳴軟X線散乱、軟X線反射率、陽電子回折、ポジトロニウム飛行時間
BL | 光源 | 運営 | ステーション名 | 年報 | 担当者 | 所外担当者 |
---|---|---|---|---|---|---|
光電子分光 |
||||||
BL-2A/B | U | MUSASHI:表面・界面光電子分光、広エネルギー帯域軟X線分光 | ■ | 大東 琢治 | ||
BL-28A/B | U | 可変偏光VUV・SX不等間隔平面回折格子分光器 高分解能角度分解光電子分光実験ステーション |
■ | 小澤 健一 | ||
BL-3B | BM | UG | 真空紫外光電子分光 | ■ | 小澤 健一 | 櫻井岳暁(筑波大)・𠮷信淳(東大) |
BL-13A/B | U | 表面化学研究用真空紫外軟X線分光ステーション | ■ | 間瀬 一彦 | ||
軟X線吸収分光 |
||||||
BL-16A | U | 可変偏光軟X線分光ステーション | ■ | 雨宮 健太 | ||
BL-7A (東大・スペクトル) |
BM | EX | 軟X線分光(XAFS, XPS)ステーション | ■ | 雨宮 健太 | 岡林 潤(東大) |
BL-12A | BM | 広波長域軟X線ビームライン(建設中) | 大東 琢治 | |||
BL-20A | BM | UG | 3m直入射型分光器 | ■ | 足立 純一 | 彦坂 泰正(富山大) |
BL-27A | BM | UG | 放射性試料用軟X線実験ステーション | ■ | 宇佐美徳子 | 横谷 明徳(量研) 岡本 芳浩(原研機構) |
軟X線顕微鏡 |
||||||
BL-19A/B | U | 軟X線顕微・分光実験ステーション | ■ | 山下 翔平 | ||
低速陽電子(低速陽電子実験施設を用いる実験は放射光共同利用実験課題と同様に審査されます) |
||||||
SPF-A3 | SP | 全反射高速陽電子回折(TRHEPD)ステーション | ■ | 和田 健 | ||
SPF-A4 | SP | 低速陽電子回折(LEPD)ステーション | ■ | 和田 健 | ||
SPF-B1 | SP | 汎用低速陽電子実験ステーション | ■ | 和田 健 | ||
SPF-B2 | SP | ポジトロニウム飛行時間測定ステーション | ■ | 和田 健 |
第2分科
主なサイエンス分野・キーワード:固体物理学、構造物性学、物質物理学、電子物性学、表面科学、磁性材料学、物質化学、材料科学、地球惑星科学、検出器開発
主な手法:粉末X線回折、単結晶X線回折・散乱、共鳴X線散乱
BL | 光源 | 運営 | ステーション名 | 年報 | 担当者 | 所外担当者 |
---|---|---|---|---|---|---|
回折・散乱 |
||||||
BL-3A | SGU | 極限条件下精密単結晶X線回折ステーション | ■ | 中尾 裕則 | ||
BL-4B2 | BM | UG | 多連装粉末X線回折装置 | ■ | 中尾 裕則 | 植草秀裕(東工大) |
BL-4C | BM | 精密単結晶X線回折ステーション | ■ | 中尾 裕則 | ||
BL-6C | BM | UG | X線回折・散乱ステーション | ■ | 中尾 裕則 | 八方 直久 (広島市立大) |
BL-7C | BM | 汎用X線ステーション | ■ | 杉山 弘 | ||
BL-8A | BM | 多目的極限条件下ワイセンベルグカメラ | ■ | 奥山 大輔 | ||
BL-8B | BM | 多目的極限条件下ワイセンベルグカメラ | ■ | 奥山 大輔 | ||
BL-10A | BM | UG | 単結晶構造解析ステーション | ■ | 熊井 玲児 | 栗林貴弘(東北大) |
BL-14A | VW | 単結晶構造解析/検出器開発ステーション | ■ | 佐賀山 基 | ||
BL-18B (インドDST) |
BM | EX | Multipurpose Monochromatic Hard X-ray Station | ■ | 熊井 玲児 | Vishnu Kumar(JNCASR) |
第3分科
主なサイエンス分野・キーワード:物質化学、材料科学、触媒化学、地球惑星科学、環境科学、磁性材料学、放射線生物学、構造物性学、食品科学、エネルギー科学、原子力基盤研究
主な手法:硬X線吸収分光、硬X線顕微鏡、X線反射率
BL | 光源 | 運営 | ステーション名 | 年報 | 担当者 | 所外担当者 |
---|---|---|---|---|---|---|
X線吸収分光 |
||||||
BL-4A | BM | UG | 蛍光X線分析/マイクロビーム分析 | ■ | 丹羽 尉博 | 宇尾 基弘(東京医科歯科大) |
BL-9A | BM | XAFS(高強度)ステーション | ■ | 阿部 仁 | ||
BL-9C | BM | XAFS(その場観察)ステーション | ■ | 阿部 仁 | ||
BL-12C | BM | XAFS(ハイスループット)ステーション | ■ | 城戸 大貴 | ||
BL-15A1 | SGU | XAFS(セミマイクロビーム)実験ステーション | ■ | 丹羽 尉博 | ||
BL-27B | BM | UG | 放射性試料用X線実験ステーション | ■ | 宇佐美徳子 | 横谷 明徳(量研) 岡本 芳浩(原研機構) |
AR-NW2A | U | 時間分解DXAFS/X線顕微鏡 | ■ | 丹羽 尉博 | ||
AR-NW10A | BM | XAFS(高エネルギー)ステーション | ■ | 城戸 大貴 |
第4分科
主なサイエンス分野・キーワード:構造生物学、生物物理学、生化学、創薬科学、分子生物学、農芸化学、無機/有機化学、ナノ構造科学、放射線物理化学
主な手法:タンパク質結晶X線回折
BL | 光源 | 運営 | ステーション名 | 年報 | 担当者 | 所外担当者 |
---|---|---|---|---|---|---|
タンパク質結晶解析 |
||||||
BL-1A | SGU | タンパク質結晶構造解析ステーション | ■ | 松垣 直宏 | ||
BL-5A | MPW | タンパク質結晶構造解析ステーション | ■ | 松垣 直宏 | ||
BL-17A | SGU | タンパク質結晶構造解析ステーション | ■ | 引田 理英 | ||
AR-NE3A | U | タンパク質結晶構造解析ステーション | ■ | 松垣 直宏 | ||
AR-NW12A | U | タンパク質結晶構造解析ステーション | ■ | 引田 理英 |
【第4分科のG型課題における申請および審査の運用方法について】
この分野の現状に合わせて、課題審査における試料準備という観点からの評価として、以下のような申請・審査の運用を行なっています。
(1)結晶の準備状況
申請書を提出する段階で放射光X線結晶構造解析に相応しい結晶が既に得られていない場合でも、結晶化に向けた大量発現や精製系の確立がある程度進んでいる場合は、採択後2年間にX線構造解析に使用できる結晶が得られることを期待してこのような申請も可能とする。
2024年度後期課題公募より、第4分科のビームラインを利用する全ての課題申請において、「結晶準備状況一覧」の提出が必須になりました。書式は実験課題申請システムからダウンロードできます。
(2)複数の関連したタンパク質を含む申請課題
実験課題が2年間有効であることから、複数種のタンパク質を一実験課題に含めた課題申請を可能とする。この場合に実験課題名は例えば、「PCB代謝系酵素の構造解析」のように、そこで対象とするタンパク質群やそれらの複合体の機能をなるべく具体的に示す必要がある。その際、申請段階で結晶が得られていない場合でも、発現、精製等がある程度進んでいるものも含めることができる。ただし、現段階では、「シグナル伝達」、「蛋白質輸送」、「転写と翻訳」のような極めて包括的な課題申請はG型課題ではなくS2型課題で申請すべきものと考える(G型課題と包括的な課題との違いは生物学的に関連あるタンパク質の具体名が明記されるか否かにあるとする)。
第5分科
主なサイエンス分野・キーワード:高分子科学、繊維科学、脂質科学、液晶科学、材料科学、食品科学、無機/有機化学、ナノ構造科学、構造生物学、生物物理学、生化学、分子生物学
主な手法:小角X線散乱
BL | 光源 | 運営 | ステーション名 | 年報 | 担当者 | 所外担当者 |
---|---|---|---|---|---|---|
小角散乱 |
||||||
BL-6A | BM | X線小角散乱ステーション | ■ | 高木 秀彰 | ||
BL-10C | BM | X線小角散乱ステーション | ■ | 高木 秀彰 | ||
BL-15A2 | SGU | 高輝度X線小角散乱実験ステーション | ■ | 高木 秀彰 |
第6分科
主なサイエンス分野・キーワード:高圧科学、構造物性学、地球惑星科学、電子物性学、物質化学、材料科学、X線光学、医学利用
主な手法:高圧環境下計測、核共鳴散乱、X線トポグラフィー、X線吸収・位相イメージング、CT、時間分解計測
BL | 光源 | 運営 | ステーション名 | 年報 | 担当者 | 所外担当者 |
---|---|---|---|---|---|---|
高圧 |
||||||
BL-18C | BM | UG | 超高圧粉末X線回折計 | ■ | 柴崎 裕樹 | 鍵 裕之(東大) |
AR-NE1A | EMPW | レーザー加熱超高圧実験ステーション | ■ | 柴崎 裕樹 | ||
AR-NE5C | BM | 高温高圧実験ステーション/MAX80 | ■ | 柴崎 裕樹 | ||
AR-NE7A | BM | UG | X線イメージングおよび高温高圧実験ステーション/MAX-III | ■ | 柴崎 裕樹 | 久保 友明(九州大) |
超高速時間分解 |
||||||
AR-NW14A | U | ピコ秒時間分解x線回折・散乱・分光 | ■ | 野澤 俊介 | ||
X線光学・イメージング |
||||||
BL-3C | BM | X線光学素子評価/白色磁気回折ステーション | ■ | 平野 馨一 | ||
BL-14B | VW | 精密X線光学ステーション | ■ | 平野 馨一 | ||
BL-14C | VW | X線イメージングおよび汎用X線実験ステーション | ■ | 杉山 弘 | ||
BL-20B | BM | 白色・単色X線トポグラフィ/X線回折実験ステーション | ■ | 杉山 弘 | ||
AR-NE7A | BM | X線イメージングおよび高温高圧実験ステーション | ■ | 平野 馨一 | ||
測定器開発テストビームライン(素粒子原子核研究所) |
||||||
AR-SE2A | (電子ビーム) | 測定器開発テストビームライン※ | (五十嵐教之) |
※測定器開発テストビームライン(AR-SE2A)は、放射光共同利用実験の他に、測定器開発テストビームライン共同利用実験でも課題募集を行っています。
光源の種別
運営形態の種別