PF

AR-NE7A: X線イメージングおよび高温高圧実験ステーション

概要

ビームライン群  第6分科(X線光学・イメージング/高圧)
主な手法 実験ハッチ上流側はフリースペースとなっており、X線イメージングに関する研究等が行われています。また、実験ハッチ下流側には高圧実験装置が常設されており、単色・白色X線を用いた高温高圧下での回折・透過・吸収等の実験を行うことができます。
  • X線イメージング:透過・吸収・散乱・回折・反射等
  • 高圧:X線回折(エネルギー分散型、角度分散型)、X線ラジオグラフィ
特徴 イメージング
  • 吸収コントラスト等を用いたX線イメージング実験が可能です。
  • 持ち込み実験装置、またはPFに用意されている実験用定盤を利用することができます。
高圧
  • 高温高圧その場での各種測定が可能です。
  • 通常の高温高圧実験に加え、D-DIA型、D111型モジュールを用いた高温高圧変形実験が可能です。
主な研究分野 イメージング
  • 白色X線反射率計による材料研究
  • 蛍光X線イメージングシステムによる脳代謝機能評価
  • 微小血管造影システムによる血管系機序の解明
  • 血管に対する内的外的因子による反応の評価
  • 腫瘍血管系の評価
  • 糖尿病や高血圧等の成人病に関する血管系評価による機序の解明
  • X線二次元検出器・線量計の特性評価
高圧
  • 高圧力科学
  • 地球惑星科学
運営形態
  • イメージング:PF運営
  • 高圧:ユーザーグループ運営ステーション
担当者 イメージング
  • 平野 馨一 keiichi.hirano★kek.jp
高圧
  • 高圧UG運営WG代表:久保 友明 (九州大学) kubotomo★geo.kyushu-u.ac.jp
  • 高圧UG代表:高橋 博樹(日本大学)hiroki★chs.nihon-u.ac.jp
  • PF担当者:柴崎 裕樹 yuki.shibazaki★kek.jp
メールアドレスは★を@に変えてご利用ください。
備考 イメージング
  • 類似のビーム性能を有する他のビームライン(垂直ウィグラー:BL-14C)との使い分けが有効です。担当者にご相談ください。
高圧
  • 類似の高圧力発生装置を有するビームライン(AR-NE5C)との使い分けが有効です。担当者にご相談ください。

スペック

光源
  • 6.5/5.0GeV PF-AR 偏向電磁石 (NE7)
光学系
  • 二結晶モノクロメータ [Si(111)]
エネルギー範囲
  • 20~140 keV(白色X線)
  • 10~60 keV(単色X線)
エネルギー分解能(ΔE/E)
  • 〜1 × 10-3
ビームサイズ
  • 30 mm (W) x 3 mm (H) (典型的な単色X線)
ビーム強度
  • 約108-9 photons/s/mm2 at 30 keV
公開している装置 イメージング
  • 汎用定盤:縦横とも約1m、高さ:約900mmから1800mm、耐加重:約200kg
  • 試料位置調整治具
  • 照射面積拡大用非対称光学素子(Si(111)、Si(220)、Si(311))とゴニオメーター
高圧
  • 700トン高圧力発生装置(MAX-III)
    モジュール可変:DIA型、D-DIA型(D-CAP)、D111型

  • MAX-III with D111型モジュール
    左から、D-DIA型モジュール、DIA型モジュール
検出器 イメージング
  • 画像検出器:X線CCDカメラ(PF内に特性の異なる検出器が複数台用意されています)
高圧
  • Ge-SSD(横振り)
  • フラットパネル検出器(Dexela 2923)
  • イメージングプレート(フラットカセット型)
  • X線CCDカメラ
リモート/メールイン測定
  • 不可
特記事項 全般
  • 実験ハッチへのユーザー用出入口は2ヶ所あり、リング側の出入口1は医学応用を含むX線イメージング実験ユーザー等が利用し、実験ホール外壁側の出入口2は高圧実験ユーザーが利用できるように、実験機器、制御機器が設置されています。
  • 両方の実験ハッチ出入口で利用するユーザーキーは1種類ですが、それぞれの出入口に ビームシャッターを開閉するためのユーザー用インターロック制御盤が設置されています。ユーザーはどちらかのインターロック制御盤を用いて放射光を実験ハッチに導くことができます。その切り替えはステーション担当者もしくは代行者がビームライン制御盤から行いますので、切り替えが必要な場合は担当者にご相談ください。
  • 大型定盤等を実験ハッチに搬入するための搬入大扉は出入口1側に設置されています。この大扉の開閉についても担当者にご相談ください。
イメージング
  • ユーザー持ち込みの実験装置を使用する場合は、事前に担当者までご連絡ください。
高圧
  • 6-8式での加圧方式が標準となっております。
  • 高圧セルは各自ご準備ください。
  • Ge-SSDは通常2θ=6°固定になります。他角度での実験を希望の場合は、担当者にご相談ください。
  • 高圧力発生装置が常設されておりますが、装置(モジュール)を利用しない実験や他装置持ち込みを希望される場合は、担当者にご相談ください。

詳しい情報

参考文献

成果一覧

KEK放射光共同利用実験研究成果データベース(AR-NE7Aの成果)

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Last updated: 2022-3-25