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BL-16A: 高速可変偏光軟X線分光ステーション

概要

ビームライン群  第1分科(軟X線吸収分光)
主な手法
  • 軟X線磁気円二色性,線二色性
  • 軟X線分光
特徴
  • 軟X線領域で左右円偏光,垂直・水平直線偏光が利用可能です。
  • 任意の2種類の偏光(左右円偏光など)の高速スイッチング(10 Hz)が利用可能です。
  • 1.2および5 TのX線磁気円二色性測定装置が常設されています。
  • フリーポートに持ち込み装置を設置して実験できます。
主な研究分野
  • 磁性薄膜
  • 表面科学
  • 固体物理学
担当者
  • 雨宮 健太 kenta.amemiya★kek.jp
  • メールアドレスは★を@に変えてご利用ください。
備考
  • 類似のエネルギー領域をカバーする他のビームライン(アンジュレータ:BL-2, 13, 19 偏向電磁石:BL-7A, 11A, 11D)との使い分けが有効なので,担当者にご相談ください。

スペック

光源
  • 2.5GeV PFリング アンジュレーター (Twin APPLE-II)
光学系
  • 可変偏角不等刻線間隔平面回折格子分光器
  • 後置集光鏡(トロイダルミラー)
エネルギー範囲
  • 主に400–1500 eV
エネルギー分解能(ΔE/E)
  • 2 × 10-4程度(ビーム強度の項の図を参照)
ビームサイズ
  • 200-500 μm (H) x 50-100 μm (V) 程度
ビーム強度
  • 1011 photons/s 程度

ある分解能(E/ΔE)における光子数の計算値。
公開している装置
  • 軟X線磁気円二色性測定装置(1.2および5 T)
  • 深さ分解軟X線吸収分光測定装置
検出器
  • 試料電流,マイクロチャンネルプレート,シリコンドリフトディテクター,軟X線CCDカメラ(装置によって異なる)
リモート/メールイン測定
特記事項
  • 試料サイズ:10 mm 角程度以下を推奨
  • 持ち込み装置:可
  • ビーム高さ:床から〜1217 mm,真空度:<10-4 Pa程度

実験エリアの平面図。

参考文献

  1. K. Amemiya and T. Ohta, J. Synchrotron Rad., 11, 171 (2004), doi:10.1107/S0909049503023598 : [分光器]
  2. K. Amemiya et al., AIP Conf. Proc., 1234, 295 (2010), doi:10.1063/1.3463193 : [ビームライン]
  3. K. Tsuchiya et al., J. Phys.: Conf. Ser., 425, 132017 (2013), doi:10.1088/1742-6596/425/13/132017 : [偏光スイッチング(光源)]
  4. K. Amemiya et al., J. Phys.: Conf. Ser., 425, 152015 (2013), doi:10.1088/1742-6596/425/15/152015 : [偏光スイッチング(ビームライン)]
  5. K. Amemiya, Phys. Chem. Chem. Phys., 14, 10477 (2012), doi:10.1039/C2CP41085K : [深さ分解軟X線吸収分光法]
  6. M. Sakamaki and K. Amemiya, Rev. Sci. Instrum., 88, 083901 (2017), doi:10.1063/1.4986146 : [蛍光収量深さ分解軟X線吸収分光法]

成果一覧

KEK放射光共同利用実験研究成果データベース(BL-16Aの成果)

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Last updated: 2021-8-23