日本はアメリカと並び世界トップクラスの数の放射光施設を備え,ユーザーの数も多いが,理論研究の面ではアメリカ,イタリアが伝統的に先行し,それに続きイギリス,オランダ,日本が続いている。理論計算プログラムはアメリカで開発されたFEFFが世界シェアを持っており,他にも海外で開発された計算プログラムが主に使われている。科学の進歩には実験と理論の両輪の進展が重要であるという歴史的事実を踏まえ,この現状を改善し,国内での理論研究並びに理論解析を発展させるために,国内外のシンクロトロン放射光分光理論研究者を集め研究会を開く。多重散乱理論の専門家である畑田と実験並びに理論を研究する宮永,岡林が主催者となり,XANES及びEXAFSの理論,さらには磁性研究の発展に資するXMCDの理論も含め,国内外の理論研究者に講演を依頼する。多重散乱理論,多重項,分子軌道法的手法,さらに定性的理解に着目したモデルハミルトニアン等についても議論する。また,計算プログラムによるチュートリアルも行う。理論研究者のみならず,放射光を利用した実験研究者に対しても示唆に富む研究会を目指す。
日時:2019年10月3日(木)13:00~4日(金)17:30(4日の13:30~17:30はチュートリアル)
会場:KEKつくばキャンパス 研究本館 小林ホール(KEK交通アクセス, KEKキャンパスマップ)
共催:豊田理化学研究所 特定課題研究
提案代表者:畑田圭介(富山大学理工学研究部),宮永崇史(弘前大学理工学部),岡林潤(東京大学大学院理学系研究科)
所内世話人:雨宮健太,阿部仁(物構研)
参加費:無料
旅費のサポート:なるべく旅費をサポートさせていただきますが、予算の都合により希望に添えない場合もあります。
予めご了承下さい。締切後に旅費の有無についてご連絡させていただきます。
※自宅、 実家、知人宅にお泊りの場合は、宿泊費は支給されません。
※企業にお勤めの方、大学院生(発表されない場合)、学部学生、つくば在住の方には旅費、宿泊費は支給されません。
※KEK外に宿泊される場合は、宿泊費はKEKドミトリーに宿泊された場合と同等額までのサポートとなります。
KEKドミトリー:PFのビームタイム中ではありませんが、他のイベントもあり、バス付きの部屋数は限られております。
希望に添えない場合もありますので、予めご了承下さい。
●シングルバストイレ付き(SB) 2,000円/泊
●シングルバストイレ無し(S) 1,500円/泊
※ドミトリーを利用される場合は共同利用者支援システムにユーザー登録、用務登録が必要となります。
登録方法は締切後にご連絡します。
ポスターセッション:10/3(木)夕方を予定しています。理論研究者のみでなく、
理論研究を必要とする実験研究者及び大学院生も奮ってご参加ください。
なお,懇親会を兼ねて軽食と飲み物を準備しますので,
有志にて2000円程度の出資(学生は除く)にご協力いただければ幸いです。
(酒類等の持ち込みも歓迎いたします。)
チュートリアル "FPMSプログラムの実例計算":参加者はPCをご持参ください。
推奨環境は、OS: Linux, Mac OS (Windowsも可能である)
CPU: 64bit
参加申込:Web参加申し込みは締め切りました。この後は、当日、会場にて、お申込み下さい。
重要な締切:
ドミトリー・旅費申し込み: 締め切りました(9月13日(金)12時)
Web参加申し込み: 締め切りました(9月27日(金) 12時)
ポスターセッション(兼 懇親会)参加申し込み: 締め切りました(9月27日(金) 12時)
※ポスター発表を希望される場合は,9月20日(金)までにお申し込みの上,要旨(日英いずれでも可)をご提出ください。
お問い合わせ:研究会事務局(pf-kenkyukai@pfiqst.kek.jp)までご連絡下さい。
招待講演:
Fabio Iesari (SAGA Light Source)
Peter Krüger (千葉大学)
畑田圭介 (富山大学)
溝川貴司 (早稲田大学)
長尾辰哉 (群馬大学)
田口宗孝 (東芝ナノアナリシス(株))
池野豪一 (大阪府立大学)
中谷直輝 (首都大学東京)
太田蕗子 (富山大学)
山崎 馨 (東北大学)
発表+議論30分程度を予定しています。
PF研究会では研究会終了後、Proceedingsの発行が義務付けられています。
ご提出頂いた資料をKEKプレプリント・レポートデータベース(https://www.i-repository.net/il/meta_pub/G0000128Lib)に
登録させていただき、ウェブに掲載されますので、どうぞその点ご承知おき下さい。
更新日 2020-4-9