(Draftバージョン) | ミュオン科学研究系 - KEK IMSS MSL">

MSL

第10回 文理融合シンポジウム 量子ビームで歴史を探る ー加速器が紡ぐ文理融合の地平ー(Draftバージョン)

シンポジウム
2025年7月16日

 KEK物構研では、ユニークな特徴を有するJ-PARC MLF(MUSE)の世界最高強度の負ミュオンビームの優位性を活かし、文化財をはじめとする人文科学資料の研究にも活用できる可能性を秘めた、新たな非破壊研究手法を開発してきました。一方で、これまでも放射光や中性子などを用いた研究が、様々な文化財に対して行われています。  放射光・中性子・ミュオンなどの量子ビームを利用した文化財研究を行ってきた人文科学・自然科学分野の研究者が一堂に会して、文化財研究、関連した研究や分析技術を紹介し、文理融合研究の発展・応用の可能性を探る本シンポジウムを2019年以来、年1回以上定期的に開催してまいりました。今回で第10回を迎えます。
 昨年2024年の第9回のシンポジウムは、秋葉原コンベンションホールにて開催し、一般の参加者にも多く足を運んでもらいました。今年は、第一回の本シンポジウムの開催場所でもある上野の国立科学博物館にて開催することを予定しています。人文科学研究者と自然科学研究者が集い、より一層深い議論が交わされることを期待しています。
 さらに、一般の聴衆や若い学生たちに興味を持ってもらうような一般講演会の企画も用意しています。
 皆様の御参加をお待ちしております。

 なお、10/11(土)に企画しております一般講演は 一般の参加者向けにオンライン配信いたしますが、シンポジウムにご参加いただく方は、会場でご講演をご聴講いただけます。

▪「文化財に触れずにビームを使って分析する」
    久保 謙哉 教授(国際基督教大学)
▪ 「ミュオン科学の文化遺産と考古学への応用における進展、課題、および可能性ー特に人類生物考古学に焦点を当てて」
    Dr. Kirsi O. Lorentz(キプロス研究所)
▪ 「世界に誇る日本の浮世絵、その制作技術の現在」
    中山 周 理事(公益財団法人 アダチ伝統木版画技術保存財団)

<これまでの開催履歴>

・第1回(2019年7月)国立科学博物館 日本館講堂
・第2回(2019年12月)大阪大学中之島センター
・第3回(2020年9月)オンライン
・第4回(2021年1月)オンライン
・第5回(2021年9月)オンライン
・第6回(2022年1月)大阪大学 豊中キャンパス 南部陽一郎ホール(ハイブリット方式)
・第7回(2022年11月)高エネルギー加速器研究機構 小林ホール
・第8回(2023年11月)国立科学博物館 日本館講堂
・第9回(2024年11月)秋葉原コンベンションホール

世話人代表:幸田章宏 (KEK物構研)


  • 開催日:2025年 10月 10日(金) ~ 10月 11日(土)
  • 開催地: 国立科学博物館 上野本館 日本館 講堂 アクセス・利用案内
  • プログラム:第10回プログラム(暫定版:随時更新いたします。)
  • 参加登録 :
  • 参 加 費  :無料
  • お問い合わせ先:bunri_yugo@ml.post.kek.jp

  • 主催:高エネルギー加速器研究機構 物質構造科学研究所
  • 共催:国立科学博物館、人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館、総合研究大学院大学
  • 協賛:J-PARCセンター、大阪大学 核物理研究センター(RCNP)、日本中間子科学会、 大阪大学フォアフロント研究センター・先端ミューオン科学による文理協力型学術創出プロジェクト、 特定放射光施設ユーザー協同体(SpRUC) 文化財研究会、学際領域展開ハブ形成プログラム「人文科学と材料科学が紡ぐ新知創造学際領域の形成」

  • 世話人:代表 幸田章宏(KEK)、河村成肇(KEK)、齋藤努(国立歴史民俗博物館)、沓名貴彦(国立科学博物館)、久保謙哉(国際基督教大学)、雨宮健太(KEK) 、パトリック ストラッサー(KEK)、竹下聡史(KEK)、梅垣いづみ(KEK)、反保元伸(KEK)、高瀬久美子(KEK)、入江敦子(KEK) 、下村浩一郎(KEK)、三宅康博(KEK)


  •  

    プログラム

    10月 10日(金)13:00~
    講演時間【質疑含む】 講演題名 講演者
     座長:  
    13:00 - 13:05 挨拶
    13:05 - 13:10 挨拶  
    13:10 - 13:40 TBA
    13:40 - 14:10 彩色材料としての赤色色素の利用 島津美子(国立歴史民俗博物館)
    14:10 - 14:40 ウズベキスタン・サマルカンドのカフィル・カラ遺跡と出土遺物 末森 薫(国立民族学博物館)
    14:40 - 15:10 放射光実験施設フォトンファクトリーにおける文理融合研究の近況 雨宮健太(KEK 物質構造科学研究所)
    15:10 - 15:40 休憩・写真撮影
     座長:  
    15:40 - 16:10 漆芸文化財の修復と保存科学的調査 大西智洋(大西漆芸修復スタジオ)
    16:10 - 16:40 漆工史研究と自然科学分析 日高薫(国立歴史民俗博物館)
    16:40 - 17:10 量子ビームで『漆黒の闇』に潜む謎を解明 ―縄文から始まった漆技術と最先端技術の融合― 南川卓也(JAEA 原子力科学研究所)
    17:10 - 17:40 分子構造を調べる新たな深さ分解非破壊分析法の提案 ~ミュオンスピン緩和法の応用~ 竹下聡史(KEK 物質構造科学研究所)
    17:40 - 18:30  
     司会:  
    18:30 - 20:30 懇親会  
     
    10月 11日(土)10:00~
    講演時間【質疑含む】 講演題名 講演者
     座長:  
     9:50 - 10:20 超伝導転移端センサー(TES)マイクロカロリメータの量子ビーム実験応用 岡田信二(中部大学 理工学部)
    10:20 - 10:50 TESを用いた環境・資源の分子地球化学研究 高橋嘉夫(東京大学 大学院理学系研究科)
    10:50 - 11:20 TES検出器の文理融合研究への応用の可能性 河村成肇(KEK 物質構造科学研究所)
    11:20 - 11:50 J-PARCにおける日本刀のパルス中性子イメージング研究 及川健一(JAEA J-PARCセンター)
    11:50 - 12:05 TBA 葛葉昌弥(茨城大学)
    12:05 - 13:30 休憩・写真撮影
     司会:  
    13:30 - 13:35 挨拶
    13:35 - 14:15 一般講演:文化財に触れずにビームを使って分析する 久保謙哉(国際基督教大学 教養学部)
    14:15 - 14:25 休 憩
    14:25 - 15:05 一般講演:ミュオン科学の文化遺産と考古学への応用における進展、課題、および可能性ー特に人類生物考古学に焦点を当てて Kirsi O. Lorentz(キプロス研究所)
    15:05 - 15:15 休 憩
    15:15 - 15:55 一般講演:世界に誇る日本の浮世絵、その制作技術の現在 中山 周(公益財団法人 アダチ伝統木版画技術保存財団)

     


    関連記事