IMSS

人事公募 助教または特別助教(常勤)【物構研24-14】

放射光科学研究系(第一、第二)では、放射光を活用した最先端の分野を切り拓くとともに、国内外で幅広く活躍できる人材を輩出することをミッションとしている。そのために、物質構造科学研究所のスタッフとしての利点を活かして顕著な研究成果を創出し、専門分野にとらわれず、幅広い視点から放射光科学の発展に貢献する意欲のある研究者を募集する。なお、人材輩出の観点から、原則として放射光科学研究系内での准教授への昇任は想定せず、転出を奨励する。


放射光科学第一研究系の固体物理学研究部門では、物質中のミクロからメゾスコピックな領域の構造や電子状態から、マクロな物性を理解するための研究を行っている。そのために、放射光をはじめとする様々なプローブを用いた実験手法を駆使して、得られた知見をもとに、新たな物質の創成、新奇物性の開拓を目指し、所内のメンバーはもちろん、国内外の産官学のユーザーと連携して研究を進めている。また、放射光実験施設などと協力して新たな実験手法の開拓、実験装置の開発も行っている。


【固体物理学研究部門HP】https://www2.kek.jp/imss/pf/section/solidstate/


本公募の助教もしくは特別助教は、同部門および関連部署のスタッフと共同で、硬軟X線回折・散乱をはじめとする放射光利用実験はもちろん、中性子、ミュオン、低速陽電子など他の量子ビームも含めた様々な実験手法を活用した固体物理学研究を推進する。特に、強相関電子系物質や有機分子集合体などにおいて、集合化することで発現する物性の起源を内部構造から明らかにする、あるいは、外場による構造変調を起因とした物性変化を理解する研究展開が望まれる。これまでの研究歴や、従来の放射光を利用した固体物理学研究の常識にとらわれず、次期放射光源も視野に入れて、量子ビームを用いた新たな研究分野を開拓することを期待する。


※ KEKでは任期付き教員を特別教員(特別准教授、特別助教など)としており、任期なしの定年制教員(准教授、助教など)と区別しています。本公募では、特別助教として採用後に任期付きから任期無しへの変更をする場合、テニュアトラックに準ずる扱いとして、審査でその可否を決定します。