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人事公募 教授【物構研24-4】

本公募の教授は、放射光実験施設フォトンファクトリーの測定装置部門に所属する。同部門は10の測定手法グループからなるが、採用者は「タンパク質結晶解析グループ」および「小角散乱グループ」を中心とし、イメージング、放射線照射など生命科学分野関連のビームラインの整備と高度化に関する開発研究を主導し、運営を統括するとともに、放射光科学の将来を担う人材育成を行う。
【測定装置部門HP】 https://www2.kek.jp/imss/pf/section/endstation/

フォトンファクトリーでは、生命科学研究を推進するため、回折・散乱現象、イメージング、放射線照射を利用した特徴あるビームラインの整備と高度化を進めてきた。生命科学分野での放射光X線の利用は、結晶性の試料を研究対象として広く普及したが、技術の進歩と科学の発展により、最近ではより現実に近い溶液系や細胞などの複雑系を研究対象とした利用研究の重要性が高まっている。また、生体分子と生命現象の関わりを理解する上で、生命現象をより多角的に捉え、より広い時間・空間領域で構造と機能の相関を理解することが非常に重要である。本公募の教授は、研究所内外の研究グループと協力し、周辺技術(解析法やソフトウエアの開発など)も含め、X線回折や散乱、イメージング、放射線照射など、放射光を利用した広範な生命科学研究に資する特徴あるビームラインの整備と高度化に関する開発研究を主導し、その運営を統括する。また、フォトンファクトリーで進めている次期放射光源計画において、より高次に生命現象を理解するための測定手法開発研究を先導するとともに、放射光科学の将来を担う人材育成を行う。最先端の実験・計測技術の標準化・共用化も重要であり、国内外の放射光施設、他の量子ビーム施設との連携を推進する。
【新放射光源施設計画HP】 https://www2.kek.jp/imss/pf/pf-hls/