IMSS

人事公募 助教もしくは特別助教【物構研24-7】

放射光科学研究系(第一、第二)では、放射光を活用した最先端の分野を切り拓くとともに、国内外で幅広く活躍できる人材を輩出することをミッションとしている。そのために、物質構造科学研究所のスタッフとしての利点を活かして顕著な研究成果を創出し、専門分野にとらわれず、幅広い視点から放射光科学の発展に貢献する意欲のある研究者を募集する。なお、人材輩出の観点から、原則として放射光科学研究系内での准教授への昇任は想定せず、転出を奨励する。

放射光科学第一研究系の表面科学研究部門では、表面および界面に特有の機能に着目し、放射光をはじめとする様々なプローブを用いた実験手法を駆使して、それらの機能の発現機構を解明するとともに新たな機能性物質を創成することを目指して、所内のメンバーはもちろん、国内外の産官学のユーザーと連携して研究を進めている。特に、「働く表面・界面をその場で観る」をキーワードとして、薄膜の表面・界面のオペランド観察や表面化学反応のリアルタイム観察に力を入れており、新奇デバイス等への応用を視野に入れた様々な機能性物質を対象としている。そのために、単に既存の手法を利用するだけではなく、放射光実験施設や加速器研究施設・加速器第六研究系と協力して、新たな表面観察手法の開拓も行っている。

【表面科学研究部門HP】https://www2.kek.jp/imss/pf/section/surface/

本公募の助教もしくは特別助教は、同部門および関連部署のスタッフと共同で、軟X線吸収分光や光電子分光をはじめとする放射光利用実験はもちろん、中性子、ミュオン、低速陽電子など他の量子ビームも含めた様々な実験手法を活用した表面科学研究を推進する。特に、薄膜・二次元系物質や単結晶表面のような、比較的よく規定された表面における研究展開が望まれる。これまでの研究歴や、従来の放射光を利用した表面科学研究の常識にとらわれず、次期放射光源も視野に入れて、量子ビームを用いた新たな表面科学研究分野を開拓することを期待する。

※KEKでは任期付き教員を特別教員(特別准教授、特別助教など)としており、任期なしの定年制教員(准教授、助教など)と区別しています。本公募では、特別助教として採用後に任期付きから任期無しへの変更をする場合、テニュアトラックに準ずる扱いとして、審査でその可否を決定します。