IMSS

准教授(任期なし)【物構研25-8】

本公募の准教授は、放射光実験施設フォトンファクトリーの基盤技術部門に所属する。同部門は8つの専門チームからなるが、採用者はいずれかの専門チームに所属する。


【基盤技術部門HP】https://www2.kek.jp/imss/pf/section/beamline/


同部門は、放射光を実験装置に導くビームライン共通部の整備と高度化を目的として設置されている。現在フォトンファクトリーでは次期光源計画を見据え、マルチビーム利用実験や複数の量子ビームを使った研究が提案され、実証実験が進んでいる。このような高度な放射光利用実験を推進するために必要なビームライン技術は、真空紫外および軟・硬X線の光学系、真空系、制御系、検出系、基盤設備など多岐に渡り、各技術要素の開発・高度化のみならず、それらを協働的に機能させることが必要である。一方、各ビームラインで開発・導入された最先端の実験・計測技術を標準化・共用化して、広く共同利用に供することは、放射光科学の発展に必須である。


本公募の准教授は、ビームライン光学技術において優れた実績を持ち、放射光科学第一・第二研究系、放射光実験施設の各部門、およびKEK加速器研究施設第6研究系(放射光源加速器担当)と連携して、ビームライン基盤技術の開発・高度化・標準化に関する開発研究を推進することが求められる。また、マルチビーム利用実験や複数の量子ビームを使った利用研究を提案・実行することで、新しい放射光科学研究を開拓し推進すること、およびこれらの活動を通じて放射光科学分野の将来を担う人材の育成に取り組むことが期待される。